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皆さんこんにちは!!どうしても書きたくなったので、書きます!!3話で終わります!!
⚠️注意⚠️
・セカアサ・恋が叶わない人物がいます・少し長いです・92ではなく、人物です
以上が大丈夫な方はぜひ読んでいってください!!
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「お前ら、これが最後のホームルームだ。どうだ?大人になる実感はあるか?」
高校卒業最後のホームルーム。
アーサー先生は泣かない。
普段通り、教卓に寄りかかりながらクラスメイトに、彼なりの愛情のある喋り方で、大人へなる生徒を勇気づけていた。
先生の話に、クラスメイトとの別れに、この校舎との別れに…人生の節目となる今、ほとんどの生徒が涙を流していた。
けれど、アルフレッド・F・ジョーンズは違った。
彼は決めていたのだ。卒業よりも大事なこと。
そう、ずっと前から。
遡ること7ヶ月。文化祭の日だ。
アルフレッド・F・ジョーンズは学級委員長だった。
それが理由で、入場口での受付の仕事を任せれ、クラスメイトと過ごす時間は少なく、受付の休みを貰い、出し物を回ろうとしてもクラスメイトは回る相手が決まり、彼は一人になっていた。
けれど、それは彼なりの作戦だった。
学級委員長であり、クラスのムードメーカーである彼が一人で文化祭を回るのは周りから見れば不思議な光景に見えるだろう。
だから、一人で廊下を早歩きし、すれ違う知り合いに対しては、「今仕事をしているんだ」と受け取れるような行動を取り、やり過ごそうとしていた。
その時、彼を引き止める声が聞こえた。
彼はその声に引き止めてもらうのを待っていたんだ。
「どうしたんだ、アルフレッド。お前今シフト入ってなかったよな?」
アーサー先生だ。
彼は彼なりに計画していた。先生なら気づいてくれるかもしれない、先生なら声をかけてくれるかもしれない、と。
『Hi teacher!! ああ!シフトなら入ってないんだぞ!』
「ならなんで一人で忙しそうにしてたんだ?」
『う〜ん…、分からないんだぞ!!』
「っ、分からないのかよ…。んで、お前、一緒に回るやつはいないのか?」
その問いを、彼は待っていた。
『いないぞ!!』
「…!?それって堂々と言えるの事なのか?まぁいい、一人なら俺と回らないか?先生とまわれるなんてレアだぞ〜?」
そして、その答えを待っていた。
『え!?いいのかい?じゃあ一緒に回るんだぞー!』
「ああ!そうだな…って、本気にしてるのか!?」
『ん?そうだけど?先生に誘われたしね!』
「…はぁ、冗談だって…と言いたいが、折角だから回ろうか」
先生は不思議そうな顔を一瞬したが、その後すぐに楽しそうに笑った。
可愛いな、なんて不覚にアルフレッドは思った。
それに加え、彼の優しさや純粋さを、加えて先生らしい態度を取りながらも露わにする彼を知っているのは自分だけだと、そう勝手に思ったりもした。
その時確信したのだ。
《自分はアーサー先生が好きだということを》
ずっと確定できずに心に放置していた気持ちを確定できた、この日を彼は忘れない。
そしてこの日を迎えたのだ。
このホームルームが終わったら、クラスからみんなが居なくなったら、その時に、まさにその時に彼に自分の中の彼に対する純粋な思いを伝えるんだ。
ホームルームが終わり、記念撮影が行われた。先生は真ん中でみんなに囲まれながらポーズを撮っていた。
アルフレッドは先生がどんな顔をしていたのか知らない。笑顔だったのか、それともいつも通り、目尻だけは優しく笑っている顔だったのか。
それを考えるだけでアルフレッドは自然と口角が上がった。
きっといい笑顔が取れただろう。
そんな素敵な写真を撮り終え、クラスメイトたちは個人で、その一人一人の最高の瞬間をカメラに収めていた。
けれど、アルフレッドは写真を取らなかった。
もうベストな写真は取れたからだ。
あとは先生に思いを伝えるだけ。
クラスのみんなが教室を離れていく、大人になっていく。やり残したことはない、というように。
その中で一人、先生に向かって歩いていく男子生徒。やらなくては行けないことをしに行くために。
先生の目の前にたっては、顔を上げ、自分より少し背の低い先生と目を合わせては、ゆっくりと、それはまた真剣に伝えた。
『先生、好きだよ。俺と付き合って』
結果が思う通りじゃなくてもいい。
思いが、なんとなくじゃなく、真っ直ぐ伝わればいいんだとアルフレッドは思った。
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