テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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見える僕と殴れる彼女と消せる彼

第11話 - 第11話　胸に秘めた思い出

104

2024年11月30日

#ホラー

#心霊

#高校生

紙吹みつ葉

【よかったら】
【今週も】
【どこかで会えませんか？】
　あれから数日後、再び舞佳からメッセージが届いた。
【僕は構わない】
　時間差で、怜一からの返事が送信される。二人のメッセージに揺れ動きながらも、仁海は決めていた答えを打ち込み、送信した。
【ごめん、今週はちょっと用事があって難しそう】
　送ってから、強い後悔が仁海の胸を締めつける。その苦しさに耐えるために、メッセージアプリを閉じ、スマホを枕元に放った。
　後悔の理由は、嘘をついたから──とは、少し違った。
（会えば、きっとまた楽しく遊べる……打屋さんも浄泉も、細かいことは気にしなさそうだし）
　それなのに、仁海はしばらく「二人に会わない」と決めてしまった。
（──でも）
　また会って遊びたい、と思うと同時に、最後に見た舞佳と怜一の──怯え＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

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