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アウラウラ
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#オリジナル
芽花林檎
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#元カレ
まぁ
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マンションに着いて、乗り込んだエレベーターの中で──、
「……ねぇ、颯」と、彼女に呼びかけられて、「うん?」と、顔を上げた。
「スリーピース、本当にかっこいい」
再び不意討ちを喰らって、顔が熱くなってくる。
「もうそれはいいって……」
顔に片手をあて、ぶしつけな視線から逃れようとするのを、まだ何か言いたそうな顔で覗き込まれて、
「そんな見んなって、言っただろうが」
これ以上突っ込まれてたまるかと思う。
「もしかして、ちょっと照れてるの?」
明からさまな指摘をして、クスッと笑うその顔に、
こいつめ、俺をからかうとはいい度胸じゃないかと、報復とばかりにいきなり片手で彼女の顎を掴み、その唇を奪った──。
「……んっ!」
驚いたように丸く見開かれた目に欲望がそそられる。
「やっ、ん」
噛み合わせに指を押し込んで口を開けさせて、舌先を挿し入れる。
「……嫌じゃないよな?」
そうして一言を問いかけると、こくっと首が縦に振られた。
エレベーターの隅に追い詰めて、壁に両手をつき、腕の中に彼女の身体を閉じ込める。
唇に、頬に、首筋に口づけて、耳のふちを甘噛みして唇を離すと、
潤んだ上目遣いの眼差しと、正面からかち合った。
くっそ……そういう色めいた目をすんなよ。さすがに俺も、ブレーキが効かなくなるだろうが……。
彼女の前髪を掻き上げ、額にキスを落として、自らの高ぶる胸の内をようやく抑え込んだところへ、
「ねぇ、颯?」と、スーツの襟がぎゅっと両手で掴まれ、再び訴えかけるような視線で見つめられた。
「……なんだ」襲いそうにもなる衝動をやっと耐えてるんだから、そういう可愛げな仕草はやめてくれと感じる。
「……あのね、部屋に行っても、しばらくスーツのままでいてもらってもいい?」
唐突にそんなことを言われて、「どうしてだよ?」と、不思議に思い問い返す。
「うん、ちょっと……ね、いいでしょ?」
彼女ははっきりとは理由を話さなかったが、もしかしてさっき何かを言おうとしていたかのように見えたのも、そのことだったのかと、
(だったらそれに、一体どんな意味があるっていうんだよ?)と、考えてみる。
だが思い当たるようなことはさして浮かばないまま、やがてエレベーターが、最上階に到着した──。
コメント
1件
「番外編5」、もうめちゃくちゃドキドキしました…!颯くんがスーツ姿を褒められて照れるところ、可愛いのに、その後のあのキスはギャップがすごくて…。エレベーターの密室ってのもまた良かったです。彼女が「スーツのままでいて」ってお願いするのも、何か理由がありそうで気になりますね。次の展開が待ち遠しいです!