今回は、初投稿のメイドコスパロのリベンジです。
・kyrt(メイン)gtus
・メイドコス
・前戯有り。
会話文多めで読みにくいです。タイトル要素迷子です。
前戯と言っていいのか分からないほど、とっっっても少ないです。あまり期待しないで下さい。
2024/1/4 追記
内容を少し変えて、相談相手がusからgtに変わっています。
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rt side
最近、キヨくんにあまり構って貰えてない。
忙しいのは重々承知だけど、やっっぱり寂しい。
ちょっとだけ、数分だけでもいいから構って欲しい。その為ならなんでもするし。
「──って、言ったのは俺だけど…」
腕の中の袋を見て、溜息をつく。
「やっぱりこれ着るのは、なぁ…」
■
遡ること数日前───
「どうしたらいいと思う?」
「いや、俺に聞かれても…」
俺は、キヨくんと上手くいっていないことを、ガッチさんに相談していた。
まぁこんな反応をされることは予想はついていたが。
「ガッチさん達はどうなの?」
「どうって?」
「上手くいってるのーって」
「あぁ、俺たちは普通だと思うけど」
「普通って何」
「そんままの意味だけど」
「何?もしかしてそっちも上手くいってない感じぃ?」
普通というだけでも少し妬ましくなって、意地悪で言ってみる。
「うーん、 まぁ少なくとも、レトさん達よりは上手くいってると思うよ?」
「な…」
ガッチさんの皮肉混じりの言葉に、見事カウンターを食らう。
「ガッチさんサイテー」
「先に吹っ掛けてきたのそっちでしょ…」
ガッチさんが溜息をつく。
「で、レトさんはどうしたいの?どうされたいの?」
「んー…”可愛い”って言われたい」
「…それだけ?俺が言ってあげよっか?」
「ガッチさんじゃ意味ないわ」
ガッチさんが「冗談じゃ〜ん」と笑う。 絶対適当だな…。
「そんなの、して欲しいことは沢山あるよ?もちろん。───でも、キヨくん最近忙しそうだし…疲れてるかなって…」
「え〜俺だったら疲れてても、うっしーが構って欲しい、とか言ってきたらすっげぇ嬉しいけどな」
「ほんと?」
「うん。てかキヨは迷惑がったりしないでしょ」
「…分からんよ、やっぱり迷惑に思われるかもしれないし…」
「いやいや、あのキヨだよ!?迷惑なんて思わないでしょ!」
ガッチさんが有り得ない!という勢いで言う。
「そーかなぁ〜…」
「てかそんなの構わず、思いっきり行きなよ」
「でも、どうやって…」
「うーん…───あ、メイド服着たら?」
「…は?メイド服?」
聞き間違えかと思ったが、ガッチさんは「うん、メイド服」と頷いている。
「まぁ前一回着てるからどんなもんかは分からないけど」
「そうだよ、二回目は意味ないでしょ」
「意味無いことはないでしょ」
メイド服、か。
意外と嫌じゃないと思っていることに、自分でも驚く。
「ガッチさんは、うっしーがメイド服着てくれたら嬉しい?」
「嬉しいに決まってるじゃん。当たり前」
ガッチさんのその意見?を聞いて、決心する。
「…分かった、試してみようかな」
「お?意外と乗り気?」
「うるせぇ、俺は構って貰えるなら何でもするし」
「へぇ〜…なんか意外だなぁ」
■
───そんなこんなで、俺は今この腕の中にある、メイド服を着ることになった。
二回目だからまだそんなに抵抗はない。しかし、抵抗ないからと言ってそんな易易と着れるわけではない。
それに、実際にコイツと対面してみると、どこか思い留まる部分があった。
「どうしようかなぁ…」
「どうしたの?」
「うわぁぁ!!?」
いきなり現れたキヨくんに驚いて、思わず叫び声を上げる。
「そんな驚く?」
「し、心臓飛び出るかと思った…」
「大袈裟…何?それ」
笑っていたキヨくんが、俺の持っていた袋を指差す。
「あ…これは…〜」
「何?」
「えっ…とぉ…」
「何よ、見せれん物なの?」
「や、そういうわけじゃないんだけど、」
まだ完全に着るって決心したわけじゃないからなぁ、と自分に言い訳をしながら袋をギュッと抱きしめる。
「……隙あり!」
「わ、!」
静かだなと思い油断していた所、袋を取られる。
しまった!と思った時には、キヨくんに中身を見られていた。
「レトさん、これって…」
「あはは…」
「また着るの…!?」
「うん…ダメ、かな…?」
「え、いや、全然!?逆に嬉しいよ!?」
キヨくんが興奮気味に訂正する。こんな元気な様子、久しぶりに見た気がして、こっちまで嬉しくなる。
なんだか今日はキヨくんが輝いて見える。
「う…キヨくんが元気出してくれるなら、もういくらでも着ますよ…」
「どうしたの急に」
「いくらでもかぁ…ま、ヤる時は崩れちゃうんだけど」
「はっ…!?」
「───ぜ、前言撤回!!やっぱり気分次第!!」
恥ずかしくなって、そう言い放ち、俺はメイド服と共に自室に駆け込んだ。
■
ky side
「…行っちゃった」
“気分次第”…着ないとは言わなかったな。
それにしても、またメイド服着てくれるなんて夢にも思わなかった。
嬉しくて、自然と口角が上がる。
「定期的にメイド服出すかぁ…?」
ぶつぶつと独り言を言っていると、背後で扉の開く音がした。振り返ると、レトさんが少し開いた扉の隙間から、顔だけをひょこっと出していた。
「どうした?」
「や、やっぱり、二回目でも、恥ずかしいなーって…」
顔を赤くしてモジモジするレトさん。可愛いとしか言いようがないな。
「こっちおいでよ」
「あ…うん」
ちょこちょこと傍に歩いてくる。
───可愛すぎて、今にも襲ってしまいそう。
そんな衝動もグッと堪える。
「レトさんやっぱりメイド服似合ってんね」
「嬉しくねぇ…」
「え〜褒めてるのに」
「…ね、レトさん。もうちょっとこっち来て?」
「え」
レトさんが少し怪訝そうな顔をする。何かされそう、とでも思ってるのだろうか。
しない…とは保証できない。
「お願い、俺疲れてるから、癒して?」
「うっ…それはずるいよ…」
レトさんが押しに弱いのは良く知っている。効かない時もあるっちゃあるけど、大体は効く。
ゆっくりと近付いてきたレトさんをバックハグする形になる。
「ハグされるのは聞いてない」
「ふふ、レトさん真っ赤〜」
「うっさい!いちいち言わんでいい!」
レトさんが真っ赤な顔を両手で覆い隠すが、耳まで赤いので全然隠せてない。
「照れてやんの〜」
「…それにしても珍しいね、レトさん自らメイド服着るなんて」
「勧めてきたのはガッチさんだけどね」
「ガッチさん?なんで?」
「あ〜…相談乗って貰ってて」
「何の相談?」
「えっ…と…」
「何?俺に言えない事なの?」
不安になって、思わず詰めてしまう。すると、レトさんは予想外の答えを返してきた。
「その…最近、キヨくんに構って貰えてない、っていう…相談を…」
「あ!別にキヨくんは悪くないからね!?」
「…うん、分かってるよ」
嬉しくて、ちょっとニヤける。それと同時に、寂しい思いをさせていたことに、少し罪悪感が募る。
「ごめんね、構ってあげられなくて、」
「だから、キヨくんは一ミリも悪くないって…」
「お詫びに、何かして欲しい事ある?」
「して、欲しいこと…」
暫く考える素振りを見せてから、レトさんは少し恥ずかしそうにしながら言った。
「か…」
「ん?」
「か、可愛いって、言って欲しい…」
真っ赤になってそう言うレトさんは、可愛すぎて俺まで照れてしまった。これは反則。
「そ、そんなの…!いくらでも言いますとも…!!」
「あ、あまりにも言われたら、俺が耐えられないけど…」
「ふっ、可愛い」
「──〜っ」
「…レトさんちょっと触っていい?」
「へ?」
とぼけるレトさんの返事を待たず、服の上からレトさんの突起に触れる。
「!?」
「ちょっと…急にやめてよ…!?」
「レトさん」
「?はい、?」
「もしかして、下着とか着て、ない?」
「…」
無言…てことはそういう事か。
「期待してたの?」
「別に、そんなんじゃ…」
「っ、ね…触んの、やめ…」
話している最中でも、レトさんのソコを弄る。
わざと強く摘んでみたり、逆に触れず、周りをクルクルとしたり。
あえて焦らす。
「ふっ…ぁ」
「レトさん声漏れてるよ」
「ん、分かってるわ…」
「可愛いなぁ…」
「もう!」
パシッと腕を叩かれる。そして、レトさんは可愛いお誘いをしてきた。
「ヤるんなら、ベッド行こうよ…」
「珍しく積極的だね〜」
「だって…〜」
「良いよ───と、言いたい所だけど、まだだーめ」
「え、なんで、?」
まさか拒まれるとは思ってなかったのか、キョトンとした表情を浮かべている。
「まだメイド服姿のレトさん見てたいし」
「焦らされてとろとろになってるレトさん、めっちゃ可愛いもん」
「は、ぁ、ぇ…」
レトさんは何か言いたげだが、顔を真っ赤にしているだけで言葉は出ていない。
「言えてないじゃん、可愛い」
「う、うっさい!」
「え〜嬉しいくせに?」
「嬉しい、けど!…爆発しちゃう…」
「本当に可愛い」
「…そりゃどうも」
いつものレトさんも可愛いけど、メイド服のレトさんもまた可愛い。
───やっぱり、定期的に出すか…。
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私的解釈な相談相手は「ky⇔us」「rt⇔gt」です。
そういえばもう少しでハロウィン。
今回はハロウィンにもってこいな話でしたね(そんなわけない)