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僕は背中からの出血を再生し止血した。その霧のような奴は変わらず僕の眼球の前に鎌を構えている。すると、あさが突然その場で泣き出してしまい、そいつはあさの腕目掛けて鎌を分け、投げた。
あさの腕は、鎌によって地面に押し付けられ、腕に思いっきりくい込んだ。
貫通までとは言わないものの、その様は痛々しいものだった。あさは食いこんだ腕をできる限り動かしながら泣き続けた。動かすごとに、その腕からは血が噴き出していて、これ以上見て居られなかった。僕はそいつの鎌を握り、そのまま遠心力を借りて地面に叩きつけた。勢いによって、目に亀裂…いや、切り傷が入った。右目は血で真っ赤な視界が見えるだけとなった。僕はそいつに向かって、チャクラムを投げたが、そいつはこれまでの通り霧と表現されているため、そんな攻撃は通用しなかった。元から分かってはいたが、こいつには物理的な攻撃は効かない。ならどうするか。僕は振りかざされる鎌をチャクラムで弾きながら考えた。そこで1つの考えに辿り着いた。
こいつが持ってる鎌でやればいいんじゃないか?
ということだ。その鎌は物理が効かないこいつに唯一触れられている。だから僕は自分の中で物凄く簡単な計画をした。鎌を思いっきり弾けば、その反動で頭に突き刺さるのではないか。僕は考えたらすぐ実行に移す柄の為、直ぐに全力で反発した。