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パタリというドアの閉まる音と共に耳にイヤホンを耳に当てる。微かな雑音は聞こえるが自分だけの空間を手に入れたかのような嬉しさがあった。俺はそのままスマホを開いていつものようにSNSをスライドする。そこには何の変哲もない日常的な会話から甘ったるいケーキを齧ったようなもの、まだ熟していないような実のような話から色んなものが飛び交っている。
皆、檻の中でたわいのない話をしている。
「幸せ…か」
そんなたわいのない話からふと”幸せ”という文字が俺の心を酷く貫いた。”幸せ”だ。幼少期からろくな思い出も無いがそれでもインターネットという地獄が俺にとっては居心地の良いものだった。普段好きに発言が出来ない自分にとってそこは何よりも幸せそのものだった。でも何故だろう?”幸せ”という文字を見ると胸が痛むのは…
「まぁ人によって幸せなんて違うって言うし…きっとそれだろ」
そんなことを自分に言い聞かせながらベッドへダイブする。思ったよりも勢い良く飛び込んでしまってベッドの軋む音がイヤホンを通して貫いてきた。俺はそれを無視するように眠りについた。
(そういえば鍵閉めてなかったな_)
両親から怒鳴られる前にとっとと寝てしまおうそう思いながら深い深い闇の底へと沈んだのだった
次の日目が覚めると俺は知らない場所に居た
_アニメや漫画でありがちな台詞だが本当に知らない場所に居たんだ
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