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あの練習試合のあとかだろうか
はっきりに言うと私はあの人に惹かれてしまった
小学校の頃からソフトボールではないが、少年野球をしていたから実力は私たちの学年の中ではずば抜けている。
だけどポーカーフェイスでなかなか声を出さない大人しい様に見える彼女は、実力がダメならばそれ以外の事は頑張ろうとしている自分とは真反対の人に見える。
少しでも彼女に近づきたいと思い、キャッチャーもしている彼女に道具をつけるのを手伝うついでに話しかけてみたりしてみた。
でもやはり私とはほぼ正反対の彼女は中々心を開いてくれずに私は少し悲しかった。
約半年がすぎて私達の先輩が引退して私たちが最上級生になってしまった。
そこから始まった新人戦への練習は思いの外きついものだった。
先輩の様に明るくてどんな人にも話しかけれるような人はもういなくて、私一人が無理矢理で自分のチームと相手チームとの架け橋になろうと必死になっていたし、チームワークがボロボロだった。
でも私が一人必死になって架け橋になろうとしていた努力が少し報われたのか、少しだけほんと少しだけ相手チームの人が心を開いてくれた気がしてきた。
何より私が惹かれてしまったあの彼女も少しづつ私に笑顔を見せてくれるようになってくれた。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
だけど、その嬉しさを感じる暇もなく私はコミュ障と運動神経の悪さを全力で隠しながら必死にソフトをしていた。
正直な話私は疲れていたんだと思う。
応援に来てくれる先輩にも病んでないのか、と心配されるほどだった。
大丈夫です、と笑顔で返すけど初めて言われた時は大会直前だと言うのに泣きそうになってしまった。
でも私は頑張った。
頑張らないと行けなかった。
頑張っていかないとあの人に追いつけない。
頑張っていかないとあの人が笑顔を見せてくれなくなってしまう。
そんなことを頭の中でずっと考え続けながらいつの間にかソフトを初めて2回目の冬を迎えていた
どうも、主です。
2話連続で出てきて申し訳ないです。
今回の話は少し長くなってしまいました。
どこで区切ろうか悩んでいたら何時の間にかこんな長文を書いてしまいました。笑
更にはほぼたったの一日で一気に3話も更新してしまいました。
読者さんにはかなり申し訳ないです。
私の「消す前に」を読んでくださっている方の中にいいねを沢山くださる方がいてとても嬉しく思っています。
その方の為にもこれからも頑張って行こうと思います。
「消す前に」第3話を読んで頂き誠にありがとうございます。