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「ガイー!まだー?今日は祭祀式なんだし、早く行こうよー!」
「早く行きたいなら、先行ってろよ。明後日には、この街から出て行くんだ。ゆっくりさせてくれ。」
ベッドの上で寝ていた俺を、叩き起こしたももは、ベッドの上に座って言った。
「それは、私もでしょ?この街で残ってるは、もうフレコンドの皆だけなんだよ?良い思い出作ろうよ。」
「そうだな。皆も待ってくれてるし、行くか。」
「その前に、着替えてよね。パジャマで行こうとしてないよね。大事な式典なんだから、制服で行かないと。」
「はいよ。」
着替え終えた俺とももは、街の中心にある、神社に向かった。
「やっと来たげ、今日の主役達が。」
「なんで、あんたらが主催して一番おそいんだよ。」
「まあ、良いじゃねえか。さっさと皆に届けようぜ、天国まで。」
「ああ、一緒に卒業出来なかった皆や、俺達の家族皆に、復讐と誓いを。」
フレコンド学園1人の生徒が、そう言うと俺とももは着替えに奥へ行った。
「今日結婚式を挙ますのは、ガイももカップルです!それでは、新郎新婦の登場です!」
静かな神社で、タキシードに身を包んだ俺は、ウェディングドレスのももと、腕を組んでゆっくり歩いた。
「いいぜ!似合ってるぞ!」
「これから、旅立つがいつまでも仲良くな!」
皆の声と花弁が飛び交う中、俺達は笑いながら皆に手を振った。そして、神父の前まで来ると、
「それでは、新郎に問います。どんなときも、自分を見失わず、新婦の支えとなり、一生の愛を捧げると誓いますか?」
「誓います。」
「では、新婦に問います。どんなときも、自分を見失わず、新郎の支えとなり、永遠の慈愛を捧げると誓いますか?」
「誓います。」
「新郎新婦に問います。片方が自分を見失ってしまった時、何があっても守り抜くと誓いますか?」
「「誓います。」」
「わかりました。それでは誓いの、口付けを。」
神父にそう言われると、俺達は熱い口付けをした。