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sy視点
「なろっち面会許可出たって!!!!」
俺が興奮を抑えきれずに言うとメンバーの表情がみるみる変わっていった。
「え!?本当に!?なろ屋さんに会えるの!?」
そらくんがこちらに駆け寄ってくる。
「そうや!!!会えるんやぞ!!!」
「なぁ、いつ面会行く?明日?明後日?いいや!そんなに待ってられへんわ!!今すぐいこ!!」
そんなことを言っているとKAITOとkamomeが明らかに呆れた顔でこちらを見てきた。
「なんや?二人とも、なろっちに会えるの楽しみじゃないん?」
「いや…楽しみだけどよぉ…」
KAITOがため息をつきながらこちらを見る。
なんやこいつ。なんかムカついてきたわ
「なろっちにも色々事情とかあるんだぞ?明日とかそんな行けるわけ…」
そのKAITOの言葉についカッとなってしまった。
「はぁ?そんなんゆうてたらなろっちに会えないかもしれないんやぞ!!ずっと先延ばしにしてたらもっと病状がひどくなって…面会できなくなったりするかもやし…」
次第に俺の声は弱々しくなっていった。
「…翔ちゃん、まずはなろぴに聞くのが普通だろ…」
かもめんが至極真っ当な意見を言ってくる。
「ほななろっちに聞いてみよ!!!」
「なろぴの予定最優先だぞ」
んなもん分かっとるわ!!!
KAITOにkamome…こいつら親みたいな目で見やがって…
俺の事何歳やと思っとるんや
KAITOがふと俺のスマホを覗いてくる。
「…ん?サムライこれ…文書ちゃんと読んだか?」
「…へ?」
急な意味深な発言で一瞬思考が停止した。
え?俺なんか見間違えてたか?
「これ面会許可が降りる、って訳じゃなくて降りそうって書いてあるぞ」
「まだ降りたとは決まってないんじゃないんか?」
おっと…??
「えーー!?!?なろ屋さんにあえないの!?!?」
座ってたそらくんが立ち上がって叫ぶ。
「そらちゃんもうちょい静かに!!」
「あぁ、ごめんごめん!」
「んー…と?」
俺はもう一回トーク履歴を確認した。
『もしかしたら面会許可降りるかも』
…ガッツリ書いてあったー…