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mtor
so × rs
14日目
―――
rs 視点
現在の時刻は20:30。
俺の恋人、心音はまだ帰ってこない。
「 ……まだかなぁ 」
俺は小声でぽつりと呟く。
早く帰ってきて欲しい。 心音とお話したい。
無言でずっとスマホをつついていた。
X、Tiktokやらを行き来して、心音と俺の切り抜き動画を見たり、エゴサをしたりしていた。
「 それにしても…… 」
遅すぎる。
今日は14時からめておらの会議で、その会議は16時半には終わった。
その後リーダーである心音は会議室に残っていたが、そんなに遅くなるのか?
不安だった。本当はとっくのとっくに会議室を出ていて帰っているはずなのに、変なおじさんに話しかけられてるとか。いや、ないか。
「 ……早く帰ってきてよ、しおん…… 」
もういっそのことヒカリエまで行こうかと思ったが、夜は極力ひとりで外に出ないで、と心音に言われていたからやめた。
けど…不安だ。
1時間ほど前に送ったLINEに既読はついていない。
画面を何度も更新する。
電波が、悪いだけだよな……と、自分に言い聞かせる。
そして、俺は小さめのカバンにスマホと財布を入れる。
玄関まで行ったが、やっぱり…心音との約束を破るわけにはいかない。
何されるかわかんないし。
俺は、嫌々ながらソファに座り込んでまたスマホを開いた。
頭の中は心音でいっぱい。
やることなんかもうなくなっていて、ホーム画面をひたすら左右にスワイプしていた。
その時、玄関の方から鍵が空く音が聞こえた。
心音だ。間違いなく。
ようやく帰ってきて、心の中にあった不安が安心に変わる。そして、なによりうれしい。
「 …… 」
リビングに入ってきた心音の顔はありえないほど疲れきっていて、腰も曲がっていた。
ドアの閉まる音が、いつもより重い。
バッグをその辺に投げ捨てて俺の方へ向かってくる。
「 ……ただいま 」
ぎゅっと抱きしめられ、か細い声で言われた。
「 おかえりしおん 」
「 あ゛〜疲れた…… 」
「 お疲れ様 」
そう俺が心音の頭を撫でると、心音はうれしそうな顔をした。
「 もうロゼ好き、 離さん…離れないで…… 」
「 はいはい、俺はここにいるよ 」
さらに強く抱きしめられる。
すごく苦しくて痛いくらいだが、俺はそのハグを受け入れる。
心音の体はあったかくて、俺の体も心も溶かしてしまいそうだ。
「 …… 」
無言で心音のことを見つめていた。
疲れて俺に体を預けてくれている心音はとても愛おしい。
俺は優しく、 心音を抱き返した。
そして 、 頬に軽いキスを。
疲れてるくせに俺に甘えるの、ずるい。
でもそんな心音が、愛おしくてたまらない。
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