ロケから帰ってから、初めて9人全員が集まる仕事があった。
ラウ「ん〜!やっと終わった!」
佐「あべちゃ!今日2人でどっか行こうぜ〜!」
騒がしい楽屋。相変わらずやなぁ、と思いながらめめを呼びに行く。今日話そうって決めとったから。
蓮『康二、大丈夫?』
康二『うん、ちょっと緊張してんけどな』
話さなきゃいかんことやからな!ってがんばって笑ったけど、めめにはバレとるみたいで。
蓮『無理しなくていいから』
めめにはなんでもお見通しやなぁ、なんておどけていうと力強く抱きしめられる。
康二『んぅ〜〜……充電……』
誤魔化すように俺からも抱きしめながら、抵抗せんでめめに頭をぐりぐりと押し付ける。
蓮『なんだよそれ、可愛い』
なんてめめがわらうから、俺もつられてわらう。少しの間抱きついたまんまで深く深呼吸をする。
めめに抱きしめられると安心するんよなぁ。いつまでも抱きしめられとる訳にもいかんので、離れて皆を呼ぶことにした。
康二『みんなに、話したいことがあるんや。』
そう声をかけると、何々?とみんなが集まってくる。
岩本くんや舘さんは大事な話なのを察したんか、わくわくしているさっくんやしょっぴを鎮めている。やっぱ周りのこと見とんなぁ…なんて関心していると、ふっかさんが俺ん所に来て、
深「大丈夫だからな」
やっぱ、ふっかさん気付いとったんやろな。大丈夫の言葉にすごく安心する。
そうしてみんなが集まってきたところで、俺は口を開いた。
康二『俺、みんなに話さなあかんことがあるねん。』
思ったより緊張しとんのか、少し声が震える。それに気付いたんか、隣にいるめめが手を握ってくれた。
康二『……俺な、』
声が詰まる。引かれたら、嫌われたら、騙してたのかって、言われたら、どうしよう。
怖い……けど、
どう思われてしもても、騙し続けるのは嫌やから。
康二『…俺、Ωになってん。』
ラウ「え、」
無意識に声が出てしもたのか、ラウが急いで口を押さえとる。そりゃメンバーが急にΩやなんて言い出したらびっくりするよな。
ラウ以外やって、声出したりせんでも動揺しとるんは目に見えてわかる。
息が詰まる。なんでこうなったか話さなあかんのに。怖い、みんなが離れていくんやないかって。泣きそうになって、手が震えてきて。話すって、決めたんに。
そしたらめめがまた、
蓮『みんな、待ってるって言ってくれたんでしょ?』
そうやって、俺の背中をさすりながら言ってくれて。
ほんと、めめには助けられてばっかりやな。さすってくれとるめめの手はあったかくて、大丈夫だよって言ってくれとる気がして。
ありがとうの代わりに手をそっと握って、俺は続きを話すために、顔を上げた。
康二『…ごめんな、ちゃんと話すから。』
みんなの顔をしっかりと見て、あの日からのことを話し始めた。
コメント
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めめ優しー(*´˘`*)♡ ふっかに恋したわ!