鳥の声がさえずる清々しい朝。
全身を映し出す鏡の前で仁王立ちする私は、新しい学校の制服に身を包んでいた。
ブレザーとプリーツスカート、どちらも濃紺色で胸には学校の紋章が刺繍されている。
首元にはラインの入った深紅色のネクタイをするのでシンプルなデザインの制服に映えて、とても可愛い。
……はず、なんだけど!!
どうやっても
ネクタイが上手に結べない。
前の学校の制服がセーラー服だったという事もあって、ネクタイを結んだ経験が無かった私は
結んで、解いてを繰り返して、もうかれこれ30分は格闘していて、なんとか結べたと思ったら驚くほど長いという始末。
コンコン
「はーい……」
「朝食いらないのか?遅刻するぞ」
なかなか部屋から出てこない私を呼びに来たシャツ姿の宏忠さんは、首元に垂れていたネクタイをささっと一瞬で結んだ。
「マジシャン宏忠」
「意味が分からん」
「……ネ*****************
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