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家出してた時…

3人視点


翡「ねえ大変!琉生がいない!」

それに気づいたのは、琉生がいなくなったであろう日から3日が経った頃だった。

なんで、すぐ気づかなかったんだろう

なんで、3日も経ってしまったんだろう

なんで、愛してあげられなかったんだろう

そんな言葉が頭に浮かびながら、私は涙をこぼす。

翡「琉生…帰ってきてよ…」

翔「おい翡翠!瑠星!琉生の部屋に手紙があったぞ!」

翡「お兄ちゃん、お姉ちゃん、瑠星、ごめん。俺は、みんなのことが大好きだ。でも、みんな俺のこと忘れてるよね?この手紙だって、見つけてもらえてないよね?俺の存在なんて、なかったことになってるよね?みんなには、迷惑かける。ごめん。もし、俺を引き止めてくれるんだったら、連絡してね。愛してる。琉生より…」

瑠「お兄ちゃん…」

その時私たちは泣いた。

翔「琉生…!琉生…!」

瑠「早くっ…連絡…しよ!」

翔「ああ!」

翔(そういえば、ここ10年くらい、琉生と話してなかったな…)

〜メール〜

翔<琉生!

既読

何?>琉


言葉が出てこない。

俺達が間違っていた?悪かった?

いや、違う


翔<ごめん。ひどいことをした

既読

帰ってきてほしいの?>琉

翔<ああ!

既読

わかった。明日帰る>琉



翔「明日..帰ってくるってよ!」

翡・瑠「やったぁ!」



琉「ただいま…」

翡「おかえり」

それしか言えない

瑠「帰ってきた」

なんでだよ。

翔「遅かったな」

なんで、こんなにきつく言ってしまうんだ?

琉「…っ」

ダッタッダッタッ

結局、琉生は自分の部屋にいってしまった。

なんで、優しくしてあげられないんだろう

なんで、愛してあげられないんだろう

なんで、冷たく接してしまうんだろう

また、琉生を傷づけてしまう。

また、傷ついてしまう。

もう、どうしたら…

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