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第3話 きげんの悪さ
なぜだ…早すぎやしないか?
昨日もいつものようにぐうたらしていたのに土曜日も日曜日も家にいたらいつの間にか月曜日だ
多分だけど学生や社会人の中で1番嫌いな曜日は月曜日だと思っている。俺もそうだしな
ゲームや部活やらで忙しかったというのにまた学校に行き勉強をする1週間が始まるとは…
それでも行かなければならないんだがな
「行ってきます」
行く準備をしさっさと家から出る
「ふう…行くか」
そんなことを考えていた時だった
「あ、おはようございます!これから学校に行くんですか?」
は?なぜ彼女と会うんだ?
「あ、おはようございます…」
「あの…恥ずかいしんですけど青嵐高校の行き方がわからなくて…一緒に行ってもいいですか?」
はあ…何となく予想してたがめんどくさいなでも実際高校まではバスを用いて30分はかかる。初日くらいしょうがなか。
「まあいいですよ」
「ほんとですか!ありがとうございます!」
昨日も思ったが彼女はよく笑う。あまり知らない人によく笑顔をばらまけるな。逆に尊敬する
「バスで行くんですけど。お金とか持ってますか?」
「あ、大丈夫です。てか時間大丈夫ですか?」
時間は大丈夫だが俺は大丈夫では無い。隣家の人と一緒に学校に行くなんて俺にしては前代未聞だ
今すぐ帰ってゲームをしたい
「大丈夫ですよ。行きましょうか」
「はい」
「そういえば…名前聞いてなかったですね。お名前なんですか?」
名前か…本当は偽名を使いたいところだが直ぐにバレるだろうな…
「如月(きさらぎ)です」
「如月さんですね!改めてよろしくお願いします」
俺はよろしくするつもりは無いがまた胡散臭い笑顔と嘘を並べる
それからしばらく歩いている間に沢山質問をされた。部活はなんだとか好きな物などの俺に関するものや、学校に着いてなど…つまりめんどくさかった
俺に関するものは曖昧に答えたせいで彼女のきげんは少し悪くなっていた
それでいい。いい印象を持たずにすぐに他のところに言って欲しい
「着いたよ」
「おお!やっぱり大きいですね。前も来たんですけどびっくりしちゃいました」
そんなに大きいか?他校よりは小さいと思うが…彼女が元いた所は田舎なのか?
「ありがとうございます。じゃあ私職員室に行かないと行けないのでまた!」
またはないと嬉しいんだがな。まあ、俺も教室へ行くか
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