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第4話 転校生
「よう、おはよう。相変わらず元気ねえな」
そう話しかけてくる彼は月島 光瑠(ひかる)。学校では大体一緒にいる奴だ
「嗚呼、おはよう」
「なあなあ!今日転校生来るらしいぞ」
「転校生?」
大体予想は着くが同じクラスは嫌だな… もう彼女とは関わりたくはないんだがな
「同じクラスだといいなーお前もそう思うよな」
「ッ……嗚呼」
急な問いかけに驚いてしまった。それのせいで反射的に言葉が出てしまった。
まあ驚かなかったとしてもここは嫌でも”はい”と言うしかないと思うがな
「お、時間だ、じゃあまたな」
「応」
「結局来なかったじゃねえかああああ」
良かった。彼女は別のクラスになったようだ
これはでかいぞ同じクラスだと何かと関わることが多いからな
万が一学校案内役なんて任されたら、たまったもんじゃない
「しょうがない光瑠。ただの転校生だぞ?」
「違う違う。めっっっっちゃ美人らしいぞ」 「しかも、色白で小さくて妖精みたいらしいぞ」
そんなべた褒めするほどか?
「なあなあ休み時間に見に行こうぜ!」
はあ…光瑠は根はいい奴なんだけどこういう所がな…それに俺はもう彼女の事を何回か見ているし…
「うーんいつかなw」
その日は一日中転校生が話題になっていたがそれ以外は特になくいつも通りの生活だった
部活が終わり家に帰ろうと玄関を開けた時。僕の耳にある声が入ってきた。
「あ!如月さん!朝はありがとうございました。あの…お礼と言ってはなんですけどこれ…友達と買ってきたんです」
人の答えも聞かずに彼女が渡してくるもの…それは苺のお菓子だった。色々突っ込み所があり俺が出した精一杯の言葉が
「あ、嗚呼…ありがとうございます」
だった。それに困惑しなぜがお菓子も何も言わず受け取ってしまった。
「ホントにありがとうございます!私こういうの初めてで友達できるかなと思ってたんですけど本当に良かったです」
淡々と話す彼女に押され何も言えずに黙ってしまった。すると彼女からとんでもない言葉が聞こえた
「そう言えば如月さんって弓道部なんですね」
「ああ…え?」
「私友達に誘われて弓道部に入ったんですよ!そういう青春もしてみたいですし。そしたら如月さんがいてびっくりしましたよ」
「………はあ?」
驚きを隠せず無愛想な返事をしてしまった。同じ…部活……ますます部活に行く気力が無くなってきた
「あ、時間だ…それじゃあまた!」
そくささと帰ってしまった彼女を見て俺はボーっとしていた。
部活の事が何よりだがもう1つ気になったことがあった
彼女の口調…そして見た目…あることが思いついたが…
俺には関係ないと思い、彼女に続いて俺も家に入った。
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