テラーノベル
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5話目
進路アンケートからしばらく経ち、今日は秋祭りがある
弐年参組も、祭りに参加するべく準備をしている
「よしできた!!参組の山車燈籠! 」
『…できたねー』
参組の男子のメンバーは大仕事がある
それは…
「冗談じゃねぇよ!!なんで山のてっぺんまでコレ運ばねーといけねぇんだよ!」
そう、完成した山車を神社へ運び込むこと
ただ神社は山の上の方にあるため石段を登らなくては行けない
「この山車自体奉納品らしい」
「ってかいつものことながら大田なにしてんだよ!」
「大田はデカすぎて神社に入れねえんだって」
「つうか春城!」
『なーに!』
「お前キツネで運べねえの!」
『…運べなくはないけど、鳥居入る前だったら行けたな
ここじゃあ狭すぎる』
「大人しく運べって事ね!!」
「おい!参組トロトロすんなよ!」
「あ!?るせぇ肆組!っていえか肆組のその山車なんなんだよ」
「天使と悪魔だよ」
「『もう少し世界観考えろよ!なんで西洋なんだよ!』」
「そういうお前らこそなんだその真ん中のセーラー着たマンドラゴラが燃えてんだよ」
「燃えてねーよ!蓮の花の上にいんだよ!」
「しょーがねーだろ?これデザインしたウチの担任がなんか理論的に理論もへったくれもないこと語るから!みんなもうそれでいいやって」
「いいから早く行けって!」
「ちょっとやめてよ!」
『あバカ!』
「このマンドラゴラ上に乗ってるだけだから…!」
その瞬間蓮の花に乗っていたマンドラゴラが落ち綺麗に転がっていき後ろをなぎ倒した
「ダハハ!ばかでぇ!肆組!!」
『!』
「ってバカ!泥田手ぇ放すな!」
「「『ぎゃああああ!』」」
「ホラ人の不幸を笑うから!」
「…ってことがあり…」
「結局春城が狐にもどり、何とか神社まで運べたが山車ぶっ壊れたから急遽肆組の山車と合わせてみた
テーマは地獄絵図」
「ああ、…うん、ええんとちゃうこかな…」
「疲れて倒れてる生徒含めて作品になってるよ」
『頑張ったの俺ね!!?』
「やっぱりしばらく便所から出られないって」
「だから言ったんだよ…あれ絶対松茸じゃねーって 」
「どうかしたんですか?」
「それが祭事を行う神主の1人が道に生えてるキノコ食べちゃって腹痛に…とにかく代理を…」
「!せやったら…」
『まじか〜…』
「「!」」
「いやーなんとか形になってよかった〜!」
『ッ…まぁいいんじゃね…?(なんか頭痛がするな…) 』
「凜太郎くん!これは一体どういうことですか!?」
「いやぁ実はかくかくしかじかで神主足らんってなって晴明くんを代役にしたんですよ」
「あの子社務所でお守り売ってたくらいで神事には関わりないんですよ!?」
「まぁいくらトラブルメーカーの晴明くんでも幼稚園児じゃあるまいし、魚運んで届けるくらいのおつかいでき… 」
その瞬間、バランスを崩してしまい、前に転倒し魚は御神体の鏡に綺麗に乗ってしまった
「「「「!!?」」」」
「『わけねぇよな〜』」
「ちょ、それで拭かないで!!」
その瞬間鏡がツルッと手から落ち、転がっていってしまった
『あっ、…………!』
「「「「あ〜…」」」」
「あの、ばっか!!」
「「『本っっっっ当に申し訳ありませんでした!!!!』」」
「ま、まぁ元は僕らが無理にお願いしたので…」
「御神体は我々が必ず見つけますので!」
「とにかく急いで捜さないと…!」
「俺ら捜してばっかだな…」
「春城!ほら行くぞ!」
『嗚呼!』
その瞬間地震のように揺れた
「うわつ!」
「何!?地震!?」
「もう遅いみたい…」
「え、遅いって…」
「あの鏡にはこの島を貸してくれてる神の御魂が眠ってたんだよ
でもそれが神社から離れることで神の御魂が目を覚ましたみたいだ 」
「そ、それって何か問題でも…」
「その神はこの百鬼学園島に住んでる訳じゃない
その神様の名前は霊亀っていって、この島自体、そいつの身体の一部なんだよ」
「『!!?』」
『霊亀って…!!バカでかい亀じゃん!!!』
「そーそー」
『で?どうだったんだ晴明!』
「とりあえず止めないと!」
安倍は四神の玄武を呼び出し、その後に白虎を呼び出した
「でもどうやって霊亀を止めるんだよ」
「学園長の術は無理ですか?」
「高速で動いてますし何より大きすぎます」
「!春城!」
『ん?何?』
「お前、京都の時、俺の事止めて助けてくれたよな?」
『あ〜、うん…』
「できないか…?」
『……いいよ』
「!ほんと!?」
『でも、2つ条件がある』
「なんだ?」
『俺が止めれるとするならこれを外してもらうことと、たかはし先生を呼ぶこと… 』
「なんで…」
『…首輪を外した状態での妖術は使ったことがない
みんなを傷つけるかもしれない、それだけは嫌だ』
「春城…」
『学園長、首輪取ってください』
「……」
『学園長、お願いします
安倍先生がほかの作戦を思いつくならそれでいい、でも思いつかないのであればこれしかない
このままじゃ人間に見られたら終わりだ』
「……わかりました…」
そういうと学園長は春城の首輪を外す
『!…すげぇ…』
「よし…なら春城くん以外のみんなは手分けして鏡を捜してほしい!僕の代わりに神酒先生が生徒についてあげて
学園長は隊長さんと元の百鬼学園島のあった場所に移動してください
春城くんは柳田くんに乗って一緒に待機!
僕が連れていくので合図したら動きを封じて
そして学園長は春城くんのサポートを!」
『わかった』
「そして僕!僕は四神と共に霊亀を引き付けて移動させます
鏡が見つかり次第元の百鬼学園の位置に誘導するんで!
じゃあみんな頼むよ!」
「さ、春城くん乗って!」
『…いや、…柳田は鏡を捜してくれ
上には俺一人で行ける』
「えっちょ!!」
「はるき、…!?貴方…!」
「…」
「あなた本当に…春城くんですか…?」
『……嗚呼』
「!晴明くん」
「もうすぐ霊亀が来ます!!準備してー!!」
「ってことは鏡見つかったんですか!?」
「はい!もう既に霊亀の頭のところに狸塚くんたちが待機してます!」
「これで封印する準備が出来ました
あとは春城くんの力で動きを止めましょう」
「もうー限界だーーー!!早く何とかしてくれー!!結月!!!」
『……嗚呼…!!』
春城は手を霊亀に向けると霊亀の動きはピタッと止まる
『っ…!』
「動きが止まった!」
「晴明くん!早くしてください!京都で四神を式神に込めたように
あの鏡に霊亀を移すんです!」
「わ、わかりました!…白虎、霊亀の前まで僕を連れてって!」
「何してるんですか!晴明くん!」
「あの僕この島に住まわせていただいてます!安倍晴明です!!霊亀さんが島を借してくれたおかげで僕はこの島でたくさん素敵な経験をさせて貰ってるんです!きっとそれは僕だけじゃないはず!ありがとうございます!そんな貴方を僕はまた封印したくないんです!だから
うちの生物部に来ませんか?そう生物部で第二の人生…いや神生歩みませんか!?なんてったって三食昼寝付きの贅沢三昧!」
「あ、…アホか!!!!こんなデカいのウチで飼えるわけねーだろ!!」
『ふふ、… 』
「餌代かー霊亀って何を食べるの?」
「主食はクジラらしい」
「それはダメ」
「あとキャベツも好きだがいかんせん小さすぎて食った気しないとか」
「マンドラゴラだったら好きな植物出せるから大きなキャベツとか出せないかなー?」
「にしても霊亀がこの大きさだからなぁ
百鬼学園のマンドラゴラだけじゃ限界がある」
「!だったら」
「春城くーん!!もう術解いて大丈夫だよ〜!!」
『…解決したんだな?』
「うん!ありがと!!!」
『…そっ、か…そりゃあよかったよ…!
う”ッ…!?』
「春城!!」
『…ッ…!あ”ぁっ!?(妖術が急に…!)』
「柳田は!?」
「ちょっと待って!今すぐ四神呼び出すから!」
『だいじょ…ぐっ!う”!(制御…できねぇ…!)』
《結月、もうおやすみ》
『…あれ…(今の声…)』
頭の中に響いた声が聞こえた瞬間に、妖術が切れ浮遊力がなくなり海へ逆さまに落ちていってしまった
『……』
「結月!結月!!」
『…ぅ、…ん…』
「やぁ起きたかい?」
『…たかはし…先生…』
「…お、意識はちゃんとしてるね
良かった良かった
急激に妖力が増えたから体が追いつかなかったんだね、その中で妖術を使っちゃって〜 あともうちょっと使ってたら血吐いてたよ 」
『……ちなみに収拾はしたのか?』
「うん、安倍先生がマンドラゴラファームを作って野菜作って霊亀に食べて もらうんだって」
『…はは、先生らしいや……』
「だいぶ無茶したね」
『……うん…役に立ちたかったからね 』
「そっか、まぁ目覚めたし、体調が戻り次第退院出来るよ」
『…うん……』
そして怒濤の日々は終わり、春城も無事に退院して日常が戻った
『「うおぉぉ!!?」』
「びっくりした…職員室で何騒いでんだよ」
「あっいづ
秦中先生!」
『飯綱くん!!』
「見てよコレ!昼休みに秋雨くんと去年の弐年の期末テストの過去問やってみたんだけど!」
「うお!?52点!?」
「タマァ〜!お前はやれば出来る子だぁ〜!!」
『すげぇよ!秋雨〜!!』
「すげぇじやん頑張ったな!あ、そうだ
テストで思い出したんだけどお前と春城、化学の実技テスト赤点だったから放課後補習な」
そして放課後
「あのさ〜もう少しタイミング考えてよ!」
「全くだ!そんな空気読めない性格でよく社会人やってられんな」
『そーだそーだ!』
「悪かったって」
「まぁ何はともあれ…教師目指してんだったら国語以外も頑張ってこうぜ」
『まぁそうだね…』
「ところで化学の実技のテストってどんな内容だったの?」
「妖怪個別の能力でそれぞれ違ったお題だったんだ
俺の場合だと遠くの物を見分けたり蓮浄なら蜘蛛の巣作ったり尾形兄弟は天気を変えたりな」
「じゃあ秋雨くんと春城くんはなんのテストを…」
「春城は一旦置いといて、ここで応援団に問題だ
同じ動物妖怪でも俺と狸塚、春城にできて秋雨が出来ないことがあるがなんだと思う?」
『…そゆことね』
「もちろん狸塚の変化や俺の鎌を出すことなど妖怪個人の術じゃない 」
「ってこもはタマも本来できるはずのことなのか…」
「ヒントは俺のこの姿だぞ!」
秋雨は人型の姿にもどる
「まぁお前のここでふんぞり返れる性格は嫌いじゃないけどな」
「うーん変なとこないけどな
この耳と尻尾とか猫っぽくてカワイイし」
「!それだ!耳と尻尾!!
豆と秦中と春城は動物姿から人型に変化すると完璧に人間の姿になるけど、タマは耳や尻尾が猫のままなんだ!」
「正解
動物妖怪は妖力をコントロールして人の姿になってるんだ
だからたまに気を抜くと狸塚に狸耳が生えたり、春城も嫌なことがあると耳やしっぽが生えたりするし俺も牙が生えたりすることもあるだろ?
本来秋雨もできるはずなんだが…」
「俺妖力のコントロール苦手ぞ」
「そっかー僕も退魔の力コントロール出来ないこと多いし気持ちは分かるよ」
『…僕もだよ』
「変化以外に猫又って何か妖術使えないの?」
「うーん…あるっちゃあるが…猫又ってのは本当は結構おっかない妖怪なんだ
妖怪の中でも体内に妖力を多く備えてて時には神通力っていう限られた妖怪しか使えない特殊な術を使ってくる」
「神通力!それって前に烏天狗団が使ってたやつだ!」
「まぁこれは神酒の妖怪学の授業になるが神通力とは読んで字のごとく、”神に通ずる力”だ
これが使える妖怪は神と何かしら縁があった妖怪たちだ」
「じゃあ烏天狗団が使えてたのも隊長さんが元神様だからなのか」
「じゃあ猫又も元は神様なのか?」
「詳しくは知らんが日本各地で、”猫は神様の使い”って言われてるしな
ペットとかだったんじゃね?」
「ってか神通力って具体的にどんな力なんだ?」
「それが六つほど種類があってそれぞれ違った能力があるんだ
うち1つ目は神足通っていって行きたい所に壁をすり抜けて瞬時に移動する能力だ」
「学園長の能力だ!」
「まぁあとはざっくりまとめとく」
天耳通、他心痛、宿命通、天眼通、漏尽通と黒板に板書していく
「?春城くんは神通力はないの?」
「九尾の狐っつーのはよく分からないんだ
傾国美人に化けられるくらいか?」
『…そうだよ…あとは滅多にないけど…人の心を操るとかね』
「え」
『てのはジョーダン!
はは!騙された?』
「…なんだそうだよな」
『…うん、そうだよ』
「とにかくせっかくだから俺もその力とやら使えないかやってみるぞ!!使えたら補習も一発合格だぞ!」
「素直に変化の練習しろよ」
「ちなみに春城くんのお題は?」
『妖力のコントロール、変化は問題ないけど、俺は歯止めがわからん
だからいつもやり過ぎるか、妖力が尽きるかの二択…ちょうどいいくらいの妖力を操れるようにするんだよ 』
「ほうほう」
「妖術ってどうするんだ?」
「じゃあ身体の妖力を手先に集中するように無理だったら諦めて変化の練習な」
「あ!ちょっとそれっぽいの出てる!!!」
「ほんとだ!タマその調子だ!」
「ぐぬぬ!!」
『頑張れ秋雨!!』
「いける!これは行けるよ!秋雨くん!」
「おお!ちょっとずつ大きくなってきた!」
「いいぞタマその調、し…」
『…ねぇ件じゃないけど、未来見えたんだけど』
「いやそれはちょっとデカすぎん??」
身体の前で妖力の玉を作っていたはずが、妖力を込めすぎて巨大な球体になってしまった
「猫又フルパワー!!!」
『フルパワーダメだろ!!!』
その瞬間ピカっとひかった
『…ッ……う、…こ、こ…』
春城が目を覚ますと山の茂みの中にいた
『…みんなは?…』
春城は鼻を数回動かすと狐に化け、匂いがする方へ向かった
【晴明、秦中、入道!】
「あ!春城くん!」
『意外と近くにいて安心したよ』
「うん」
「どうやら学園長と同じように神足通…移動の術が発動したみたいだな」
『ぽいね…』
「まさか秋雨にこんな妖力があったとは…」
「ところでそのタマは何処に」
『匂い的にはこの辺にいるはずなんだけどな』
「!ちょ、あの干物の死体みたいなのって…」
『何言ってんの?』
「なんだよ干物の死体って…干物自体がもうすでに死体……」
『ちょ!これまずくない!!?』
「よ、妖力を使い切ったんだ!」
「と、とにかく現在地探して近くの病院へ!ってアレ!?圏外!?」
「どうしよう
ここがどこかもわかんねぇのに!」
『落ち着け!
百鬼学園島なら頭に入ってるから上から見てくるから!!』
「おぉ!さすが!」
春城は狐の姿にまた戻り、木を器用に登ってく
『…ここ、街並みが…』
「「ぎゃー!!!」」
『!』
【どうした!!?って…たかはし…!?それに…山崎さん…!?】
「…ねぇこれってもしかして…」
「待ってくれまだその結論は出したくない…」
「ど、どうしたんだい!?その猫又!」
「あ!そうだ!今はともかく玉緒を何とかしないと!」
「訳あってこの子妖力使い切っちゃってとにかく医者の所へ連れてってくれないかな」
「わかった
街医者まで案内するよ」
「っつってもあの医者ヤブだしなぁ」
「居ないよりかはマシでしょ」
たかはしらしき奴とやまざきさんぽい学生は走って山をおりていく
「よっと!」
「こっちこっち」
【嗚呼!】
秦中、安倍、入道は春城の上に乗り、山をおりていく
【こっから走ってけよ】
「うん!」
「って…これは…!」
「幼いたかはし先生と山崎さん…」
「そしてこの古い町並み…これってやっぱり」
『あ、やっぱ見間違えじゃなかったんだなぁー』
そして4人の心の中で同時に思ったことは
全員同じくタイムスリップしている言う仮説だった
「う、嘘でしょ!?こないだが平安で今度は…えっと120年くらい前だから…明治!!?」
「ざけんな!!おい猫!今すぐ元の時代に帰せ!」
「玉緒を責めんなよ!元はと言えば秦中が神通力とか言うから!」
「ちょっ何突然モメてんのさ!」
「あ!やぁもう学校は終わったのかい?荊棘」
「こ…この人が学生時代の秦中の奥さん…?」
「いいい荊棘ちゃん!?うっそマジでこれが昔の荊棘ちゃん!?クッソ可愛い!!」
「誰?」
「あ俺秦中飯綱
君の未来の旦那だよ!!」
『…やったな飯綱くん…』
その瞬間秦中はビターンっとすごい勢いで地面に叩きつけられる
「誰が誰の旦那やねん
気色悪い」
荊棘は秦中を叩きつけ、こちらを振り返らずそのまま歩いていってしまった
『でしょうね…』
「当たり前だろ」
「まだこの時代の荊棘さん君のこと知らないんだから」
そして4人は山崎さんの案内で医者の所へ案内された
「うーん妖力尽きた…ねぇ…なるほど、とどのつまり食あたりだね
お大事に」
「「「『なんでそうなる!!』」」」
「だから言ったじゃんヤブだって
俺昔怪我して看てもらったら風邪って言われたし」
「僕はその後君が自分で傷口を裁縫の針と糸で縫い付けてたのも驚いたけどね」
「まぁ猫又君は俺ん家で休ませてあげるとして俺からも色々聞きたいんだけど君たちどこから来たの?この島の住人じゃないよね?」
「あえーっと」
「俺ら本島から来たんだよ
さっきこの島に着いたばっかなんだ
だからまだこの島のこと何も知らなくて、良かったら色々教えてよ」
『島に着いたばっかで探検してたら迷ってさあんな山にいたんだよね』
「なるほどね〜」
「だからそんなに西洋風な格好してるんだ」
「そゆいうこと、な?」
『そーそー』
「ここは妖怪しかいない島だから君たちも隠れ住まず堂々としてられるよ」
「学校もあるの?」
「あるよ、といっても人間の学校みたいに男女分けるほど人数もいないから一緒に学んでるけど」
『!』
「へぇ逆に進んでるなぁ」
「進んでるかな…むしろ人間社会の方がよっぽど…」
その瞬間女性の悲鳴が響いた
「人さらい!子どもが!!」
「「『!』」」
「行くぞ春城!晴明!」
【OK!】
「入道君は警察呼んで!」
「お、おう…!」
「ふん俺の手の速さに追いつけるモノはおるまい!」
「あ?瞬足のカマイタチの俺から見りゃ歩いてるようにしか見えねぇぞ!このクソ野ろ…!」
【!じっとしてろ秦中!】
「いってぇ!!クッソまだ腕が治りきってねぇ…!」
「僕に任せて!春城くんスピードあげれる!?」
【人を蹴ってもいいならあげれるぞ】
「ダメだよ!!」
【チッ…!これじゃあただの持久戦だな…!晴明!降りてお前のビビリで見せる足の速さ見せてやれ!
俺は屋根の上から追いかける!】
「わかった!」
【あの力は使うなよ!】
「わかってる!もうこうなったらフィジカル!!」
「くそ!捕まってたまるか!」
【わぉ!やるなぁ!】
「狐のお兄さん!!」
【おお!なんでいんだよ!】
「この大通りの先分かれ道あいつを左へ行くように通せんぼしてくんない!?」
【!わかったよ!】
春城は屋根上でスピードを上げ走り先回りする
「チッ!遠回りだけ仕方ねぇ!」
【左行かせたぞ!】
「ありがとう!」
【秦中こっち立ってろ!!】
「おい!どこ行く気だ!」
【安倍先生追いかける!】
春城は壁を走り抜けテケテケの上に落ちる
「ぎゃあー!!!!」
【安倍先生、子どもだけでも取れ!】
「!180cmの腕の長さ舐めんな!フィジカル!!」
「あ!」
【ナイスだ!】
春城は安倍の服を器用に掴むとテケテケから降りる
「あ!諦めて逃げる!」
「いや大丈夫…
荊棘!!その走ってくる男人攫いなんだ!」
「どけ女!!」
「とりあえずシバいといて!!」
その瞬間荊棘はテケテケにビンタをかますと、道の端の建物まで吹っ飛んでいった
【…うわぁ…】
「これでええの?」
「うんありがとう!」
「あれ死んだんじゃね?」
「まぁ前にあいつの子孫ぽいやつ捕まえたことあるし多分大丈夫…」
「おーい!大丈夫かい!?」
「ムリヤリ警察連れてきた!!」
「ヒッ!?」
「で、デカ…!」
【あ、戻るの忘れてた…下ろすよ安倍先生】
「うん!」
春城は咥えてた安倍先生をゆっくり地面に下ろすと人型へ戻る
『驚かしてごめんなさい〜!』
「あ、奥さん、お子さんです!」
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「いえいえ!」
「では私たちはこの辺で…さあ行きましょ、一」
「え?はじめって…父さ、…ま、まさかな…」
「荊棘ちゃん
さっきは急にゴメンね
あいつ止めるの手伝ってくれてありがとう…」
『お…!(頑張れ秦中!)』
「あんまり馴れ馴れしく話しかけんとって欲しいんやけど…」
「め、めっちゃ嫌われてる…」
「ま、まぁまだ未来の関係になってないわけだし…」
「でも俺人生で荊棘ちゃんに嫌われたことないのに…むしろ初対面から好感度高かった気も…」
「えお兄さん神酒さんに片思いしてるの?」
「違います〜将来両思いになるんです〜」
「なんか知らないけどそれは無理だよ…
そもそも神酒さん許嫁いるよ」
「………」
『秦中!?息しろ息!』
「いやいや俺まだ生まれてないから」
「なんで君なのさ!なんてったって彼女は大江の大妖怪酒呑童子の子だよ?やっぱり結婚相手はそれなりの大妖怪になるって」
「荊棘ちゃんが俺以外と結婚……?」
「『飯綱くん!!!』」
「ショックで気絶した…」
「5人中2人気絶しちまった…」
「も〜しっかりしてよ〜!」
「!今度はマフラーが…!」
「あ、暗君!今帰りかい?」
「暗!?うわぁ!これが暗!?あの愛想も態度も女癖も悪いあの暗!?」
『いや色々ひでぇな』
「な、なんなんですか」
「?けがしてんじゃん」
『大丈夫か?絆創膏なら持ってけど…ちょっと足りないかな…』
「何またいじめられたのかい?いいかげんお兄ちゃんが間に入ったげるって言ってんじゃん」
「いいよ関わらないで!兄さんに任せたらみんな殺される…」
「暗…なんでそれがダメなの?」
「ッ…!」
「あ暗!」
『…』
「うーん年頃の子って難しいなぁ…」
そして安倍達は気絶した秦中をおぶりたかはし家へ招かれた
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