第1話はmichiruさんちへどうぞ。続きです。
俺はふっかに電話を掛けた。
あいつなら暇だろ。
案の定、ふっかは3コールで電話に出た。
💜「もしもーし」
💙「ふっか、今何してんの?」
💜「ゲームしてた」
💙「働けお前は」
💜「働いとるわ!切るぞ」
💙「待て待て待て待て」
俺は、ふっかに阿部ちゃんとのことを相談してみた。なるべく遠回しに。なるべく阿部ちゃんを悪者にして。
💜「お前、付き合ってる相手に、愛してるのひとつも言えねぇの?」
電話口からふっかの半分小バカにしたような声が聞こえる。俺はむっとして言った。
💙「阿部ちゃんがおかしいだろ、それは。お前なら言えんのかよ」
💜「言えるね。余裕だろ、そんなもん」
………こいつ。
今ちょうどフリーだからって、架空の話なら俺だって好きに言えるわ!!!
高校時代のみ栄光の元モテ男は、その後一方的に俺に講釈を垂れまくって、気分良く電話を切った。
そして俺の胸にはストレスだけが残された。
……全然参考にならん。
次に電話を掛けたのは涼太。
ちょうどさっきまで見ていた朝のバラエティ番組が終わった直後でちょうどいい。
涼太なら、ひとりもんの寂しいふっかと違って佐久間という、れっきとした恋人もいるし、的確なアドバイスをくれるに違いない。
❤️「もしもし」
💙「涼太、ちょっと相談があるんだけど…」
涼太は俺にとって、今さら言うまでもなく阿吽の呼吸の幼なじみだ。いつも大事なところで俺を助けてくれるし、一番気心が知れた相手じゃないか。暇だから捕まるだろうなんてつまらない理由でふっかなんかに頼ったことが悔やまれてならない。
❤️「愛してるが言えない?翔太らしい悩みだね」
💙「うるせぇ、でも困ってる」
俺は素直に涼太に頼った。
短気は損気だ、俺も学ぶ。
涼太と佐久間ははたから見ても微笑ましいカップルで、楽屋にいてもごく自然だ。
いつも阿部ちゃんから逃げ回っている俺とは対照的に自然に仲良くしている。
メンバーにも気を遣わせない、さりげない二人だけのコミュニケーションを日頃から俺は魅力的に感じていた。
❤️「今日ちょうど今から佐久間と会うから2人でそっちに行こうか?いいタイミングを作ってあげるよ」
💙「え?マジ?阿部ちゃんに聞いてみる」
阿部ちゃんからOKが出たので、俺はそわそわしながら2人が来るのを待った。
涼太のことだ。さりげなく俺から阿部ちゃんにあの言葉を言えるよう、サポートしてくれるはずだ。佐久間も頼むぞ。
洗濯物を畳みながら、機嫌よく鼻歌を歌っていたら、後ろから阿部ちゃんが急に抱きしめてきた。
💚「翔太ぁ」
💙「んー?」
💚「涼太たちに何をお願いしたのかな?」
ぎく。
鋭い阿部ちゃんは、何かを勘付いているようだ。
💙「べ、別に?ちょっと遊びに来るだけだよ」
💚「ふーん?」
そう言うと、阿部ちゃんはそれ以上はもう何も追及せずに、それでも心なしかどこか嬉しそうに、洗濯物を畳むのを手伝ってくれたのだった。
→続きは、michiruさんのページへ行ってください💚💙
コメント
8件
2人ともリレーで繋ぐのもうますぎる😍
あべちゃんとしょっぴーだけでなく舘様とさっくんもなのね( *´艸`)あべべは鋭いからね(*^^*)あ〜壁か天井になりたい‼️ お二人ともありがとうございます(*^^*)♡