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昔、お父さんが言ってた、あの神社は危険だって。
あそこに祀られている神様は許してくれない。
これは、ある日の出来事だった。
学校帰りに友達と遊んでいた。
そこである話題が出た。
それが『近所の神社』である。
そこはよく田舎の方にあるような小さな神社だった。
でも、その神社、ありえないほど壊れている。
鳥居の一部が欠けていたり、狛犬の首が折れていたり、何一つ修復されておらず、管理者がいるのに、もはや、「廃墟」だった。
神社の名前は、『伊那鷺(いなさぎ)神社』。
管理主は【新橋國光(しんばしくにみつ)】さんだった。しかし、去年に他界した。
國光さんを継いだ息子の隆文(たかふみ)さんが今は神社の管理をしている。
でも、神社は長らく掃除されていない。
管理者はサボっているのか、何か掃除しない事情があるのか、
後日、お父さんに聞いてみた。
「なんであの神社って掃除されてないし、あんな荒れてるの?神様祀ってる場所なら丁寧に扱おうと思わないのかな?」そしたら、
「あの神社は昔、神様が暴れたんだよ。
もう誰も近づけない。」って。
何言ってんだよ、神様が暴れた?
神様って神聖なイメージがあるから、優しい人だと思ったんだけど、そんな人が暴れるのか?
何かの見間違いか、はたまた、「神様のように見えた人が暴れた」とか?
自分でも何言ってるのかわからないけど、そうしか説明がつかない気がする。
神様って実在するのかわからないし、そもそも、立ち入らないってどういうことだよ?
「あの神社には絶対に入ってはダメ」と言われたけど、気になってきた。
行ってみようかな。
後日、友達に提案した。
「あの神社行ってみたくない?」
友達は「でも、お母さんたちに近づいたらダメ」って言ってたし、
「大丈夫だって!」
「神様なんて存在しないものだから」
友達は困惑していた。
でもみんな気になってそうだったから、こっそりと行くことにした。
バレたら怒られるからね、
親には公園で遊ぶと嘘をつき、神社に自転車で向かう。
友達はまだ不安そうだけど、たかが神社だからって余裕の気持ちで向かう。
自転車を走らせて30分
みんなクタクタだ。
神社へ向かう道筋のようなものが見えてきた。
自転車を降りて、鳥居の前まで向かう。
見た感じは、やっぱり「放置された神社」だった。
まぁ管理者がサボってるだけだと思うけど、だって新橋さんの息子は若いから、大事さをわかってないだけだろって思った。
鳥居の前で少し不安になりながら、数分佇んだ。
そして神社の中に入ることにした。
首のない狛犬の間を抜けて、本殿の前まで歩く。
本殿の前についた。
見た目は少し苔がかっているだけで、まだ綺麗だ。
ここだけ掃除されているみたいな感じだった。
変な感じ。
少し歩いたが、やはり何もない、さっきから少し肩が重いが、何かついてるのかな?
その時、友達の後ろを白い服装をした影が通った。
なんなんだ今のは?
友達と2人で困惑していた。
もう1人の友達は気づいていない。
しばらく怯えていると、『ガシャーン!』と後ろで何かが崩れる音がした。
鳥居だった。
崩れた鳥居の上には先ほどの白い影が乗っている。
「こっちに向かってきている。」
足をガッ!っと掴まれた。
やばい、逃げなきゃ!
急いで足を走らせて、自転車で来た道を戻る。
まだ白い影が追ってくる。
「怒らせてしまったようだ。」
パニックになりながらも、なんとか逃げ切った。
その日以降トラウマになり、あの近くには行かなくなった。
しかし、ある日、出かけることとなり、その道はあの神社を通る羽目になった。
車の中で音楽をかけて、家族で盛り上がりながら、窓を見る。
もうすぐあの神社を通る、
窓を開けると、
神社の鐘が外で鳴った。