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そして、夏休みが終わり、子供達は夏休みにしたことを話していた。
「えーっ!?瑞穂の国に行ったの!!いいなぁ!!」
と、銀子がこぼした。
「私、お父さんの手伝いで建築したくらいだったなぁ〜楽しかったけど、トキくんは?」
「んー?外交とか、あ、あと侵入者が襲って来たかなぁ・・・僕、瞬間記憶能力持ってるから部下の顔も街の人たちの顔も覚えてるからおかしいなって思ったらその人侵入者だったんだよねぇ〜」
「さすトキくん・・・カネリちゃんは?」
「私は父の商談の手伝いに行ったわ。おかげでお気に入りのドレスが何着か捨てることなったけど・・・」
((((殺ったんだ・・・))))
(お気に入り?全部黒じゃなかったっけ?)
と、トキは自分の瞬間記憶能力を思い返し、会ってから今まで真っ黒なドレスしか着てないことに首を傾げた。
『おー!!いいですねぇ!皆さん!!』
「あ、クロネ」
と、天満のスマホにピョコンッとクロネが出てくる。
「クロネはどっか行った?」
『いーえー?私はAIですし〜あ、でも、また博士が徹夜したので、ブラックイーグルと手合わせて寝かせました!』
「それ、博士大丈夫?」
思わずそうツッコミを入れた蓬莱だった。
すると、
「おはようございます」
「「「おはようございまーす!」」」
と、その話に出てきた博士が入ってきた。
「じゃあ、今日はアンデット系モンスターについて勉強していきますよ。ちなみにクロネ。あなたは後で説教です」
『ピェッ』
その会話に、皆は大爆笑した。
──天満達には、普通の学校は通うことが出来なかった。
産まれが特殊なのもあるが、何より“英雄の娘・息子”だから。
普通の学校へ通えば、誘拐や拉致に合う。そして、周りに迷惑がかかる。
だから、博士のいる研究所で学校のように勉強をし、過ごす。それが他から見たら箱庭に閉じ込めているような物だと言われても、彼らにとってはこの方がいいのだ。それは、家族も本人達も了承済み。
箱庭の仲で、天満達がいつもの日常を過ごしていたのだった。