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苦笑いを浮かべながらiоは静かに頷いて、キッチンに戻ったんね。
生地の準備は終わってたから後はソースとチーズ、その他諸々を乗せて焼いたら終了なんね。
慣れた手つきでピッツァの盛り付けをして釜に入れるんね。
ん?又、リビングから声が聞こえるんね。
「今度はパパラチアサファイアの指輪でも贈るよ」
「石言葉は、【一途な愛】」
優しく、穏やかな独華の声なんね。
「いつか、絶対なんね」
ちょっと嬉しそうな伊華の声なんね。
「あぁ。絶対に。何万回でも、告白してやるから」
嬉しそうな、愛おしそうなそんな独華の声なんね。
「ありがと、なんね」
伊華が照れた声なんね。
胸焼けしそうな程甘い雰囲気なのが此方まで伝わってくるんね。聞いてる此方が恥ずかしくなりそうなんね。
もうそろそろ伊華をお嫁に出さないと行けないな、なんて考えるとちょっとだけ寂しいような、嬉しいような、何か、複雑な心境なんね。
「いっその事、婿入りしてもらうんね?独華なら喜んでしてきそうだし、いやでも、自分達の家とか建てそう。複雑」
iоはそう言い終わってから自分の語尾がきえてるのに気付いたんね。感情的になりすぎたんね。
「何か、焦げ臭いんね」
はっとして釜の方を見ると伊華のマルゲリータより先に焼いた自分のマリナーラが焦げてたんね。
幸せで甘い雰囲気に当てられ過ぎたんね。
やらかした事をヒシヒシと感じながらマルゲリータを今度は焼き始めるんね。
マルゲリータは上手く焼けたんね。独華も伊華もおんなじマルゲリータで良いと思うからもう一枚を直ぐに焼いてリビングの二人に届けるんね。
「ほら、夕ご飯のピッツァなんね」
「わぁ〜。姉さん、ありがとうなんね!」
リビングのテーブルにピッツァを置くと、伊華のエンジェルスマイルが飛んできたんね。
能力のせいで目を隠してても分かるんね。「可愛いんね!!!」そう心の中で叫んで、心の中でガッツポーズしたんね。
二人の時間を邪魔するわけには行かないから、ダイニングで待ってるiоの主のイタ王様と伊華の主のイタリア様にオルトナーラとパルマ、iо用のマリナーラを持っていくんね。
美味しく食べながら楽しく談笑してた時、イタ王様とイタリア様が声を揃えて言ってきたんね。
「王華は伊華みたいに恋しないんね?」
あまりにも声を揃えてそんな事を言ってくるから、食べてたピッツァを喉に詰まらせる所だったんね。
「これでも昔一応してたんね」
こんな事言わなければ良かったんね。iоの昔話をすることになっちゃったんね。
「何処から何処まで話せば良いんね?」
iоがそう聞くと二人は又声を揃えて話したんね。
「生まれた時から今までなんね!」
なんてこったなんね。iоのドール生は長いから大変なんね。