テラーノベル
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警察の現場検証が終わったようだ。その間、俺は沙和子に連絡をした。
沙和子は言葉にならないぐらいの泣き声を上げていた。
今ここに向かっているそうだ。
俺は2人から尋問を受けている。
「ポストに入っていたチケットとお父さんの部下から連絡があって、ここに来てみたと?」
「はい…………。そうです」
もうあまり声が出ない。
「なるほど……」
今回は小山はあまり突っ込んでこない。
「迷子センターにあったテレビはブラウン管で古いタイプですが、元々あったものでは無いことが分かりました」
わざわざ用意してあれを見せたかったのか……。
fin……終わりか。
それに監督……。
「あと放送室の機械は改造された形跡がありました。それとスピーカーに各場所に小型カメラが設置され……。あなたが来たタイミングで遠隔操作し、放送を流した……ってことになりますな」
「……」
俺は………監視されてたのか?
「死亡推定時刻は先週の8月3日の21時頃。この時は何してました?」
「……家にいたと思います」
「証明できる人は?」
「………いません」
「……………わかりました。ご協力ありがとうございます」
小山がメモ帳をしまいながら
「また何かわかったら連絡しますので」
「はい……」
「友和……」
俺の後ろで声がした。
振り向くと沙和子が立っていた。
「お母さんとお父さんは?」
俺は迷子センターの方を見る。
「そこにいるの?」
沙和子が入ろうとする。
大鷲が止めた。
「今は……見ないほうがいいと思います」
沙和子が大鷲の手を振り払い、
「なんでよ!会わせてよ!」
「お父さんとお母さんに!」
「お嬢さん、落ち着いてください」
無理にでも入ろうとする沙和子を小山が止める。
「なんでよ……。なんでよ!」
「お父さん! お母さん!」
沙和子が泣きながら扉を叩きながら叫んだ。
その泣き声は虚しく響いた。
しばらく泣き叫んだ後、沙和子は落ち着き、
2人で駅に向かった。
沙和子は俺の袖をぎゅっと掴んで離さない。
昔はよく寂しいときに掴んで離れなかった。
父さんと母さんが死んで……。
親戚もいない。
たった2人だけの家族となってしまった。
これからどう生きていけばいいんだろう。
俺はいい……。
でも沙和子の心にはきっと深い傷がついてしまっただろう。
沙和子のこれからが心配になる。
兄としてどう導いてあげればいいのか?
それだけじゃない。
沙和子が事件に巻き込まれるかもしれない。
殺されてしまうかもしれない。
沙和子を守れるのは……。
俺しかいない。
「友和……」
「今日……家泊まっていい?」
年頃の妹を泊めていいか少し悩んだが、こんな状況だ。
「いいよ…… 女物の服はないけど。」
「途中で代わりの買う……」
「わかった……」
2人で俺の家に向かった。
昔のように……。
袖を離さない妹と一緒に。
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#ミステリー
鬼霧宗作
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みおん
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コメント
3件
ああ~読了……。これは重いし、切ない回だったな……。 沙和子が「なんでよ!」って叫びながら扉叩くシーン、こっちまで胸が締め付けられたよ。両親の死を目の前にして取り乱す妹を止められないもどかしさと、帰り道に袖をギュッと掴む"昔と同じ仕草"の対比が効きすぎてる。兄妹だけになった現実と、変わらない絆が同時に来るから泣ける。 友和の「守れるのは俺しかいない」って決意、重くて熱いな。次の展開が気になる🔥