テラーノベル
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「ちょっと、かなめさん?止まりなさい。」 その声は…先生だ!
「先生、私何かしましたか?」
「最近調子悪いですね。今心配なのはかなめさんです。マークしてます。明日、期待してます。さようなら。」
「はい、さようなら…」
―――――車通りの多い1人の帰り道で―――――
最悪な日だったな…だったら死んだ方がマシだよ! …てかさ、あんな言葉、信じなきゃ良かった。――6年前――
ザザザ…ゴロゴロ…ビガッ!
嵐の酷い中、川の橋に人が立っていた。雨に打たれながら、涙を浮かべて悲しそうにしている小さな女の子がいた。それは、6歳のかなめだ。保育園、いじめに遭っていた、かなめ。苦しくてしょうが無くて、正直、死んだ方が手っ取り早かった。だから…死んでやろうと思った。
ザバッ…勢いよく川の水が飛び跳ねる。私は勢いよく流されていく。