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今日僕は恋をした。

「君に尽くさせてください!」


いつも通り朝の目覚ましの音で目を覚ますとそこには、いつもと変わらない風景。なんの彩りもないモノクロの世界が広がっている。

「はぁ。」

重いため息をこぼしながら布団から立ち上がると、とてつもない吐き気に襲われる。最近はずっとこんな日が続いている。

(なんのために生きているのか)

なんて、考えても仕方の無いことをいつも考えては、生涯をかけても出ることの無いであろうその答えを毎日探している。

「おはよ。」

重い足取りでリビングに向かうと、母が朝ごはんを作ってくれている。

「おはよー」

「ご飯すぐできるから先に顔洗ってきな!」

朝から元気な母を横目にとぼとぼと洗面台へと向かう。

「ごちそうさま。」

ご飯を食べ終え学校へ向かう準備をし、玄関を出る。

「いってきます。」

「はーい!気をつけてね!」

母の大きな声に耳を傾けながら家を出る。いつも通りの日常が続く。今日もまた、何も理由も持たず、ただ生きる。そう思っていた。

学校が終わり、家に帰っていると何やら騒がしい声が聞こえてきた。

「辞めてください!」

そのはっきりと聞こえた声の方へ振り向くと1人の男と目が合う。

「何見てんだよ!そこの突っ立てるおめぇだよ!」

その男は見るからに柄の悪い格好をしていて、明らかに自分とは無縁の存在だった。でも、気づくと僕はその男を殴っていた。

「なんだなんだ?」

「喧嘩か?」

倒れ込んだ男を見て、周りの人達が少しずつ集まってきた。

「こっち!はやく!」

「は、はい!」

集まって来た人達の間を潜り抜けるように、僕は彼女の手を取り逃げるようにその場を去った。

君に尽くしていいですか?

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