テラーノベル
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それからも私は彼に会いに行った。
彼も私に会いに来てくれた。
その度に自分がやつれていくのが分かる。
それでも、私の病気は止まることを知らずに進行し、悪化しちゃう。
ある日からぱったり彼が来なくって寂しかった。
彼とまた出会って11か月が経ちもう7か月くらい来ない。
11月7日
容態がすごい悪化しっちゃて、病室を今日移ったんだよね。
私、「今日って何日だっけ?」と小さくつぶやいた。
そうだ 思い出した。 今日は11月13日だ。そういうどうでもいいことをたくさん考えてたら
看護師さんが誰かを連れてきたの。
その誰かは私がずっと待ち続けていた彼で 私急に会いに来たからすごいびっくりした
彼と話していると急に彼が『君の名前も顔にも懐かしさを感じるんだ』その一言が
とっても悲しくて泣いちゃった。
だって私はちゃんと覚えているのに彼が私の事忘れちゃってるんだもん。
でも私は、彼に合わせて「私も、会ったときに懐かしさを感じたんだ」って言った。
でもやっぱり幼馴染なんだよって伝えたくって「あのさ……」って言いかけてやっぱりやめた。
自分でもわかんないんだ。でも言うのをやめたんだ。そしたら彼は
『どうしたの?』って聞いてきた。私は「ううん、何でもない」ってはぐらかしたんだ。
それから苦しいけれど彼とのたのしい時間が終わってかれは、
『またね』と言うと帰って行ったの。
寂しかった。
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