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死戻編♯2【犯した罪】
1963年(昭和38年)
5月25日
朝になった… 計画が、練れない。
どれだけ、良案を考えても、全て無に帰し、死ぬかもしれない。
そんな考えが、ずっと流れる。
「…っ…ふぅ…」
最近私は、夢を見る。
何回も転校生に、殺される。
そんな夢を…最近は…よく見た。
毎度見る夢は、全て恐ろしい。
見る度に、死の酷さは上がる。
もう…
もういや…
「もう…嫌だよ…」
涙が、溢れだした。
私は、布団に潜り込んだ。
うずくまる。
もう、死ぬかもしれない。
感覚が襲う。
朝の光がやけに眩しい。
嫌だ…嫌だ…嫌だ。
酷く、恐ろしい。
「明日…くる…」
奴が…
転校生が…来る。
お昼。
先生がやってきた。
「璃音さん、明日…転校生が、来るのです…なので、今日…教えに来ました! 」
知ってる…。
知ってるよ…。
だって、私が死ぬのだから。
「…」
私が黙ると、先生が少し怒った。
「嬉しくないんですか!?この学校は、生徒が16人しかいないのですよ!?その中に、一人増えるんです!喜びなさい!」
私は、悲しいよ、死ぬ。
自分が死ぬのに、喜ぶの?
「ふざけるな…」
私は、思わず呟いた。
先生は、困惑していた。
「ふざけるな!!」
私は、先生を家から追い出した。
そのあと、自分の部屋で、涙を零し。
疲れ…眠った。
【夢の中】
小学2年〜小学6年の頃
私は、アルトをいじめた。
保育園からの幼馴染。
南川アルトの、心を徹底的に、壊した。
ありとあらゆる方法で、皆で無視。
アルトのカバンを、トイレの水に漬けて、隠し、見つけて、知らずに掛けたアルトのあだ名を、汚物にさせ、涙が絶えない生活を送らせた。
「あっはははwもう、死んだら?お前の暮らしなんて、全部終わりなんだからさ!…親無しアルトくんw」
そう、アルトは、親が早くに死んで、私の親に寄生した。
ゴミ。
それが昔の私の、アルトの印象。
「ほれほれ〜!」
足で、アルトの顔面を蹴る。
アルトは、目のハイライトが消えている。
涙がこぼれている。
私は、腹の底から笑った。
#一次創作
やわ
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#恋愛
n217(エヌ・ニイナ)
1,753
羽海汐遠
12,034
#精神病院
そして、アルトは、突然消えた。
先生が言うには、転校だそうだ。
「ふぅ〜ん…おもんな」
私は、だるそうに、呟いた。
4年が経つと、私は友達に恵まれた。
アルトは、私の記憶から一切消えた。
そして、5月26日。
「う!うわぁ!!」
私から、血が溢れ。
目が覚める。
【夢が覚める】
「朝……今日、あいつが…」
夢が覚めて、夢の中で出てきたはずの名前が消えた。
「誰だっけ…あの名前」
訳が分からなかった…。
誰なんだろう。
死戻編♯3【清算】
コメント
1件
読ませていただきました……重くて、苦しくて、それでいて目が離せないお話ですね。 璃音さんの“死の予知”と“犯した罪”がリンクしていく構成が、切なくも巧みです。 特に夢の中で過去のいじめがフラッシュバックするシーン――あの“親無しアルトくん” という台詞の冷たさと、今の怯える璃音さんとのギャップに胸が締め付けられました。 名前を思い出せないもどかしさが、次への緊張を高めています。 続きが気になります……!