テラーノベル
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「うん、そっか…まぁそういうこともあるよね」
どういうことか…
「よし、じゃあ本当にトモくんに助けてもらおうかな」
「はい!ぜひ!」
しかし、その決め手は経験してたこと…?
「あのね、目に見えないものを信じるか、ってことなんだけど」
「はい」
「トモくんは幽霊って信じる?おばけ」
え?なんだって?突然出た単語に驚く。
「幽霊?」
「そう、幽霊。あたしが困ってること」
目に見えないもの…愛じゃなかった。
「え?それは…アユさんが幽霊に悩まされてるってこと?」
「うん。憑かれてるの、私」
あっ…疲れて見えたのは憑かれてるから?
「幽霊は…そうですね…いてもおかしくないかな、くらいに思ってます。見たことはないけど」
「私もそう思ってた。でもね、今は信じてるんだ。だって…いるんだもん。ここに」
ここ!?
「えっ!?ここ!?どこに…?」
「私とトモくんの間に座ってトモくんの顔にくっつくくらいで…見てる。トモくんを」
思わず立ち上がる。
「え!?冗談、ですよね…?」
「ううん、本当に。あ、でも安心して。触ったりは出来ないみたいだし。さっきもトモくんに触ろうとしたけど触れなかったみたい」
「えっ?触ろうと?」
「うん。トモくんが…したことあるって言ったらその…あそこの辺りを触ろうとして、すり抜けてた」
えぇ…確かにここにきて何かに触られたという感じはなかったけど…て、あそこ?
「ちょっと信じられない話ですけど…信じます 」
「ありがとう。まずそこを信じてもらえないと話にならないもんね」
なるほど。確かに会ったその日に言われたとしてもなに言ってるんだろう、で終わったかもしれない。仲良くなってからってのはそういうことか。
「それで、信じますけど、本当に触られないなら、見えないし、い、いないものとしといていいですよね?」
「あら、怖い?」
「怖くないですけど?」いやここに幽霊がいると思うと怖いよ、やっぱり。思わず声も上ずってしまった。
「それでいいなら。でも見た目はかわいい女子高生って感じよ」
へ~かわいい女子高生なんだ。す、少し安心出来る…かな?
大きく深呼吸する。
「はい、もう大丈夫です。続き、聞かせて下さい」
「先々週くらいから住み始めた部屋で、誰もいないのに物音がしたりしてね」
「ラップ音てやつですね?」
「物識りなんだ。そういう名前があるのね」
アユさんは続ける。
「そのうちに寝る前とか静かな時に、耳元でぼそぼそ話す声が聞こえ始めて…」
え、怖っ!
「その、部屋で音…ラップ音?くらいなら気にしなければいいと思ってたんだけど声はね…ちょっとやめてもらいたかったから言ったの 」
「言った?」
「何か言いたいことがあるなら出てきてはっきり言ってよ!って」
すごい。俺なら出てこられても困る。
「そしたら?」
「なんか段々と見えるようになって、声もこう…直接頭に聴こえる?みたいになったの」
「え?すごい…怖くなかったですか?」
「怖かったよ。でもはっきり見えたらかわいい女子高生じゃない?なんか怖さも薄れちゃった」
そういうもんなんだ…
「でもね、その…言ってる内容がね…」
コメント
3件
おお…霊障ものだったのか!第3話で「目に見えないもの」って伏線があって、まさか愛じゃなく幽霊だったとは(笑)トモくんの「触られてないけど」って慌ててる感じがめっちゃ伝わってきたし、アユさんの「かわいい女子高生の幽霊」って設定が逆に不気味でいいね…!女幽霊がトモくんの“あそこ”触ろうとしてたって情報が個人的にツボだったよ(笑)。続き気になる〜!
シュメール
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天羽朔 🪽🌙
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