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サ「それじゃあ始めるぜ。」
小声でそんな事を言うとインクが相槌を打つ、作戦会議が終わり、今オイラ達はエラーの拠点となっている、博麗神社付近の森に潜伏していた。
イ「神社の上に黒い球体…多分あの中だね、神社にはなんにもなくてよかった。」
サ「あれは、壊さない方が良いんだろ?壊れた事もあると言ってたが、オイラ達が壊すと世界線に影響が出るかもってことだよな?」
イ「そうだね、でもプレイヤーが関与できない君ならそれ以外は基本的に何でもしていいよ。」
イ「僕はできるだけこっちの住民とは戦ってはいけないんだ。すでに2人とは戦ってしまったからね、もうエラー以外とは戦えない。リスクが大きすぎるしね。」
サ「まぁ、そこら辺はアイツらが上手くやってくれるさ。」
瞬間、オイラ達とは真反対の方向から爆発音が響く。そっちに目を向けると山ほどの大きさになった鬼、伊吹萃香が暴れていた。
萃「おらおら!親玉を出せ!鬼人のお出ましだ!」
腕を回し、足を振り上げる。それだけでも並の妖精や妖精は次々とやられて行く。
あれが鬼って奴の実力なのか。
イ「そろそろ行こう!」
サ「了解だ。」
そうして、博麗神社に向かう。
作戦一つ目、この中で1番殲滅戦を得意とする伊吹萃香に暴れてもらい、妖精や妖怪を散滅してもらうことでの時間稼ぎだ。
そうして、球体の中に入る。結界では無いようで、普通に中に入れるようだ。
その黒い空間の中は、予想外にも白い何も無い世界だった。地平線の様でオイラの入ってきた場所に扉が出来ている。
どうやらここ以外の脱出方法は無さそうだ。
イ「どうやら自分の世界と一部繋げたみたいだね!やっぱり、色のある世界は君には向いてないのかな?『エラー』」
インクは、大きな声を出し、何も無い場所に声を出した。静けさだけで終わる。
そう思った瞬間だった。
?「ようやく来てくれたようだな。正義のヒーロー共が。」
何も無い空間から穴が開き、そこから全身が黒く、黄色の目から青い糸を垂らしたオイラ、エラーサンズが立っていた。
エ「ようこそ、『幻想郷』へ、悪いがここは今日から俺のものさ。アンタらはここでGame overがお似合いさ。」
そう言って、ニヤつくエラーに向かい、インクが睨む。
イ「ここは彼女達のものだし、僕らは負けないよ。元の場所に戻るのは君だよ!」
そうして、インクもニヤつき返し、筆を手に取る。そうして筆を思い切り振るい、黒いインクを、エラーに飛ばした。
エ「お前さんはそいつ(筆)が無きゃ何にもできないのか?」
そう言いつつ、インクを指から出した糸で弾く、どうやら変幻自在に動かせるようだ。
イ「そうかも、でも強いから問題ないよ!」
そう言った瞬間、手を突き出し強く握る。その行動とシンクロする様に後ろに弾かれたインクがいっぺんにまとまり、骨となってエラーを突き刺した。
エ「ぐっ!?」
目を白くし、硬直するエラーにオレが出る。
サ「お前さん、オレは見えてないらしいな?」
瞬間、スリッパで思いっきり蹴飛ばし、その勢いの宙返り、流れる様に骨を三本、後ろにブラスターを設置し、串刺しにした後焼却する。
普通なら間違いなく死ぬが…
エ「へへへ、やるな。服にホコリがついちまったかもしれん。」
相変わらずノイズがかかった様な声で余裕の笑みを浮かべている。
どうやらあれだけしても煙が舞っただけでノーダメらしい。
エ「1番は侵略だが、破壊ってのも悪くない。お前さん達に絶望を与える方が面白そうだしな。」
そう言って、指パッチンをした。
その瞬間に、2人の人影が現れる。
サ「あの羽は…吸血鬼か!」
現れたのは、紫と黄色の髪色の背中にコウモリの羽を生やした吸血鬼だった。
イ「まずいな、僕は攻撃できないし…」
これ以上はこっちの住民に攻撃できないインクが項垂れる。
先程までで充分鬼の強さを見ていたからこそ少しまずいかもな。
イ「このままじゃ…」
その姿を見て、エラーは不敵な笑みを浮かべる。
イ「このままじゃ、僕らの作戦は大成功に終わるね。」
インクがそうニヤつく。
次の瞬間、何も無い空間からパチュリー・ノーレッジが現れた。
パ「悪いけど、そいつら2人とも貰っていくわよ。友達なの。」
そう言って、吸血鬼2人に触れ、どちらも姿を消す。そのあとニヤつき、人差し指をエラーにむける。
パ「貴方じゃ世界征服には役不足ね。」
そう言って、指先から、光線が飛び出し、エラーを貫く。意味の無いものと思われたが、その一瞬の隙にパチュリーの姿は消えていた。
エ「キャラクター風情が!!」
激昴し、目にERRORという字を浮かべたエラーに向かいインクが超至近距離で筆を振るう。
イ「キャラクターは僕らもだよ!」
そう言って、振るわれたインクはエラーの手を縛り、糸という技を封じた。
そう、これこそが勝つための作戦。
その2つ目だった。