パ「吸血鬼姉妹なら、私に任せてちょうだい。」
作戦会議中、パチュリーは不意にそんなことを言った。
永「感情を優先させてしまっては、勝ち試合を逃すわよ。しっかり自分の役目を…」
パ「別に、友人だから助けたいなんてやわな理由じゃないわ。」
パチュリーは永琳の考えを真っ向から否定する。こんな時でも本から目を逸らさないのは流石知識の魔女と言えるだろうな。
藤「ほう?それじゃあその心は?」
疑問に思った妹紅が質問をする。
パ「私なら、2人を相手にして勝てるって意味よ。あの2人を倒さず操る道を選んだのは、理由があるでしょう。」
パ「仮にそれがサンズやインクにぶつける為だとしたら、サンズだけでは勝てる見込みが少ないわ。」
永「吸血鬼はそれだけ強大な力を持っているからね。だからこそ何故あなたはその2人に勝てると思うのかしら?」
永琳が少し強めに言う。だが、声色には微かな期待が混じっているかのようにも感じる。
パ「吸血鬼とは元来、数多くの弱点を補う為に凄まじい強さを得た生物よ。」
パ「そしてその弱点は今や忘れ去られしまったもの。強いて日光やニンニク、十字架程度が有名でしょうね。」
パ「だげと、ここは忘れされたものが来る場所であり、私の書庫はそのような知識が集まる場所。」
パ「吸血鬼とは古くからの縁。だからこそ弱点も得意分野も戦闘の特徴も手に取るように分かるわ。それに…」
そこまで言い終えると、パチュリーはニヤつき、『吸血鬼の教え』というタイトルの本を閉じた。
パ「今は喘息の調子が良いの。今なら神でも片手間で倒せそう。」
そう言って、7つの色を持つ魔法球体を指に小さく創り出した。
これによって、2つ目の作戦が決定した。
パ「だからこそ、負けられはしないわね。」
目の前のうなされる吸血鬼2人を見つめる。
自分から作った役目を全うするだけだが、相手が相手油断をする余裕はないでしょう。
パ「あのウサギには感謝しなきゃいけなそう。」
私は今、紅魔館の地下室に居る。ここかならフランドール・スカーレットの幽閉されてたこの場所なら暴れても問題ないから。
ここに転送魔法陣の座標をここに決め、触れる事を条件に優曇華と共に、姿を眩ませ、2人を回収。
これが出来たのも、優曇華の『狂気を操る程度の能力』が無ければ難しかったでしょう。
けれども、成功したなら後は私が倒すだけ。
パ「魔法の力は、いわば科学その物つまり時代の最先端よ。古風な吸血鬼には理解さえできない7色の先を見せてあげるわ。」
そうして、手始めに私は、風と水を組み合わせ、流水を作りだした。
拳を振るう。
標準を定めなくても何かにぶつかる攻撃は留まることを知らない。
萃「終わりが見えないな。あと幾つ来るのやら。」
そんなことを口にしながら暴れ続ける。
すると突然猛烈な嫌な予感。
萃「これは!?」
思いっきり足に力を入れ、突然上に現れた物体を掴む。凄まじい重さをした何かだが、怪力の鬼の前には力立たず、思いっきり放り投げた。
萃「そうらよ!!」
落とすとそれは金の板であり、突然現れるのには理屈の無いものだった。
だが、その理屈のなさは、視界に映る少女により、納得に変わる。
萃「あんたが噂のヤバい奴だね。蓬莱輝夜。」
蓬莱輝夜、タイマンで勝つのは不可能と警告されてた存在だ。妖精妖怪を倒し続けること数分でようやくお出ましか。
萃「随分強いんだろうね、それじゃあ…」
そうして、拳を固め、思いっきり振るう。
萃「あとは任せたよ!」
そうして、振るわれた拳は見事命中、吹っ飛んだのと同時に、追撃が入る。
それは赤い炎を纏った白髪の少女だった。
藤「お前の相手は私だよ。あの時の仕返しだ!」
そう、3つ目の作戦は、蓬莱輝夜と戦う相手は絶対に藤原妹紅にする事。
これも感情によるものではなく、1番合理的だからさ。死ぬことの無い相手ってだけで死が存在する生き物は無条件で勝てなくなる。だからこその妹紅。彼女に任せて、私はもうひと暴れしよう。
萃「さぁ何人たりともかかってこい!我々鬼に勝るのは、地獄にも勝る強豪だけさ!」
エ「してやられたって訳だな?」
その苛立ちを隠すつもりなく、エラーは俺たちを睨んだ。
手が封印されてても以前諦める様子は無く、オレたちを睨んでいる。
イ「そういう事さ!後はここで待つだけでもいいかもね。少ない人数でも着実に僕らが有利になっていっている。」
イ「君が動けないなら、時期に制圧は終わり、ここはいつもの幻想郷に戻るよ!」
自信ありげにそういうインクだが、欠片も油断はしていない。
こうして動かずいるのはトドメを刺す方法が無いからだ。
それなら何時ぞやのオレみたいに、なにもしないで待つ方が得策という考えさ。
と言ってもエラーもそこまで考えなしじゃない。それに糸が使えなきゃ何も出来ない訳でも無いんだ。
エ「ならこいつをお見ましいてやるぜ。」
瞬間、エラーがブラスターを放つ、そのブラスターはインクがカウンターによって放ったブラスターによって相殺した。
が、
エ「本命はこっちさ。」
そう言って、足を強く踏み。地面から骨を生み出す。その骨をオレとインクはジャンプで回避したがその瞬間…
世界が変わった。
やけに不気味なスノーフルになったんだ。
イ「ここは…?」
そう言って、数秒考えたインクがハッと、顔を上げる。
イ「サンズ!避けて!」
?「ヘッドドッグはいるかい?」
そんな言葉共にオレの後頭部に向かい斬撃が放たれた。
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