テラーノベル
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すたぁぁと(本気で打ちまくってるのと、前に書いたやつ)
次の日も、やっぱりおらふくんは校舎裏に向かっていた。
昨日と同じ冷たい壁、同じ傷跡、同じ静かな空気。
足元に落ちた小さな葉を見ながら、しばらく座る。
「……また、ここ?」
声が聞こえ、びくっとする。
振り返ると、昨日と同じおんりー。
今日は少し、歩み寄るように近くに立っている。
「……うん」
小さく答える。
昨日よりも、言葉が自然に出た気がした。
おんりーはしゃがまず、ただ立ったまま、
少しだけ手を伸ばして、地面に落ちた葉を拾い、そっとおらふくんのそばに置いた。
「……落ちてたから」
言葉少なで、でもその仕草は優しい。
おらふくんは一瞬、言葉を失う。
「ありがとう……」
小さくつぶやくと、おんりーは軽くうなずいた。
それだけ。
でも、その距離感が、昨日より少し近く感じた。
二人はまた沈黙の中で座った。
風が制服を揺らし、遠くで誰かが笑う。
時間はゆっくり流れ、校舎裏の空気は静かに満たされていく。
「……傷、大丈夫?」
昨日と同じ質問。
でも、おらふくんは少し笑って答えた。
「うん、大丈夫。少しずつ治ってる」
おんりーは、何も言わずにただうなずく。
でも、見守ってくれるその背中は、確かに温かかった。
チャイムが鳴り、現実が戻る。
おんりーは、今日も振り返らず校舎に戻っていく。
足音が遠ざかると、おらふくんはまだ座ったまま、手の中のハンカチをぎゅっと握る。
名前も知らず、過去も思い出せない。
それでも、ここに来る理由は、少しずつはっきりしてきた。
――ここにいれば、守ってくれる人がいる。
校舎裏の空気は、今日も静かで、少しだけ優しかった。
コメント
2件
いいですねぇ…ニヤッ((きも