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パラ……と本のページをめくる。
新しいページの1行目から順に追っていくけれど、なかなか内容が入ってこない。
するとすぐに、パタンッと本を強く閉じる音が耳に響いて、私は反射的に顔を上げた。
机を挟んで向かいに座るイルバートさんが、非難のこもった目をしながらため息をつく。
「今日は全然集中できないみたいだね」
「も、申し訳ありません！ちゃんと集中してやります」
「……いいよ、今回はここまでで終わろう。始めてからずっと詰め込みすぎたくらいだしね。……どうしたの、疲れが溜まった？」
イルバートさんが両腕を上に伸ばす。体をリラックスさせると、机の上で腕を組んで私に向き直った。
「そういうわけでは……」
「ふうん……じゃあ、悩みごと？僕でよかったら話、聞こうか？」
「……」
（イルバートさんに聞いてもいいのかな）
数日前に気になり出してから、頭から離れない、ユージーン王が『非情＊＊＊＊＊＊
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