どうも、作者です。
作りたくなったので活動休んでる間にために貯めます。
ので、休んでいること、許してください…
さぁ、今回のお話は?
五感を一つずつ失った彼ら、唯一残っている彼。
ある日を境に、失ったはず五感が普通の人間の力を遥かに超えていて…!?
第一話は黄色の彼のお話だよ!
それではー?
怜夜「覚めない夢の中へ、行ってらっしゃい」
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Kr side
ぱちぱちと瞬きをし、目を見開く。
目の前には鏡に写っている自分の顔。
『…は?』
『………髪型やばw』
天パの髪に寝癖が入って爆発してる。
うわぁ、俺のイケメンな顔がぁ((
いや、そんなこと言いたいんじゃないんだよ。
なぜ俺が驚いているか…それは”昨日まで視覚が無かったから”だ。
今まで視力は無かった、何も見えなかった。
それが突然、見えるようになったのだ。
そりゃ驚くだろう。…俺は冷静な方だと思う。
「んー…?き、きり、や…ん??」
鏡を見て、固まっているとどこからか声が聞こえた。
声のする方を振り返る。
そこにいたのはNakamuだった。
「きりやん、危ないから、ひと、り…で…!?」
『ん、Nakamu。おはよ〜!』
「え、あ、おはよ!」
「……え??」
『あ、これ?』
自分の目を指す。
『なんかね、見えるようになってた』
「はぁ?」
“はぁ?”って言われてもなぁ……
「まぁ、いっか!」
『え、いいんだw』
「うんwww」
「あ、もう朝食の時間じゃん。行こ!」
『え、マジかよ!?早く行こうぜ!』
『あ、ちょっと待って』
「なに?」
『あいつら、驚かしてやろうぜ!』
「いいじゃん!!やろ!」
______移動中________
「みんな、おはよ!!」
『おはよ!』
「”おはよう”」カキカキ
「Nakamuときりやんじゃん。おはよ」
「…?あぁ、Nakamuときりやんか。おはよ」
スマイルもこっちに気づいたみたいだ
「おはよ。やっときたな」
「今日はNakamuが連れてきたんだね」
「うん、きりやんの部屋の前を通ったからね」
おー、さらっと嘘つくんだね、Nakamu。
俺じゃなきゃ見逃してた((
「……あれ?」
「きんさん?どうしたの?」
「……いや、きりやんいつも目閉じてなかったなぁ
って思っただけだよ」
「あぁ、確かに言われてみれば…?」
「…きんときと同じことが起こってんじゃね?」
「え、きんときなんかあったの?」
『…?』
同じこと…?きんときはどこも悪く無いはずだけど…
「なんか、今日起きたら瞬間記憶能力…だっけ?
それを手に入れてたんだよね」
『…え』
「えー!!きんときすげぇ!!」
『これじゃ、驚かねぇじゃん…』
「ん?きりやんどうしたの?」
『俺、視力回復したんだけど…』
「まじ?」
「うぉ、まじで?」
「”すごい、良かったね!”」カキカキ
「…?な、なんで驚いてるんだ??」
「あ、」カキカキ
“きりやんが視力回復したんだって”
「あー、よかったな。きりやん」
『あーもう!!せっかくさぁ驚かそうと思ったのに』
「ねー!でも本当によかったよ」
『…他のみんなもなおらねぇかな』
『シャークんは動けないし、スマイルは聞こえない。
Broooockは喋れない。Nakamuは鼻が効かない。』
『俺は目が見えなかった。でも見えるようになったんだからお前らも治るんじゃね?』
「…そんな、非現実的なこと」
『あるって、信じさせて…?』
俺だけ治るなら治らない方がよかった。
…俺も大変だけど、あいつらも充分大変だから。
「…そうだといいね」
「あぁ」
ぐぅぅぅ……
だれのか分からないが、腹が鳴った。
腹減ったなぁ
「ほら、ご飯食べよ!」
『そうだな、スマイル』
とんとん、と肩を叩く。もう、慣れたことだ。
とりあえず、今日からはこの見える世界を楽しもう。
…でもなんで急に治ったんだ?
〈ジジ……〉
な、んだ?急に頭に雑音が……
〈え、______!?動けてる!?〉
〈_______も、聞こえるのか…?〉
〈________喋れてるじゃん…!!〉
〈やっと、________の鼻治ったんだな!〉
……え???な、に…、なんて??
しかもこれ…未来の事だ。
…なんでか分からないけど未来のことということだけ脳が認識した。
『意味、わかんねぇよ………』
「?きりやん、どうかした?」
『あ、ぃ、いやなんでもない』
「そう?」
「早く食べようぜ〜!!」
『…おう!』
…今は考えないでおこう。頭が痛くなりそうだ。
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「…きりやん」
『…ん?スマイル?』
『”どうした?”』カキカキ
朝食を食べ終わって、片付けも終わり、各自気ままに過ごしているとスマイルから声をかけられた。
スマイルは耳が聞こえないから筆談だ。
本人は話せるんだがなぁ…
よく日本語発音とか覚えてるな。
「…さっき飯の前止まってただろ?どうかしたのか?」
『……』
『”やっぱ気付いた?”』カキカキ
「あぁ、どうしたんだ?」
話すべきか、話さないべきか。
でも、仮にこいつも俺と同じように治ったら…?
……話した方がいいな。
『”あのな、なんか未来が見えたんだ”』カキカキ
『”信じられねぇかもしれないけど”』カキカキ
「……そうか」
「ありがとな、話してくれて」
「あとそれ…千里眼じゃ無いか?」
『え?…あ』
『”なにそれ?”』カキカキ
「簡単に言えばあれだな、未来や遠くのものが見える」
『へー…』
「まぁ気になるなら調べれば?」
『”そうするよ”』カキカキ
千里眼、か。
…別に目が治るだけで良かったのになぁ。
ま、ありがたく受け取っておこう。
それにしてもさっき見えた’未来’はみんな治っていた。……これが本当になることを願おう。
コメント
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こんなのが書けるなんて天才か⁉︎