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「ループして」
絵に描いたような平凡な平凡な人生を送って。歳をとって散っていった。
「これで終われる」
そう思ったのに、目を開けてしまった時には知らない場所に、
知らない人として。
人ひとりいなくて、家もなくて。
人の気配はしなかった。
そのときは何も理解できなかった。平凡な人生を送ってきて、
別に賢いわけでも、頭が悪い訳でもないのに。
俺が死んだのは憶えていた。明確に。
そこから俺が出した答えは_
「生まれ変わった」
そこには動物がたくさんいた。ゲームのように簡単に生きることができて
強くなれたらいいのに、と心底思った。
いつの間にか動物がすぐそこまできていたらしい。
足がいつの間にかなくなっていた。人は本当に驚いたとき声が出ないのは本当だったよう。
「ッぁ…」
自分が出せた精一杯の声がこれだ。自分でも情けないと心底思った。
自分はまた死んだのか?
今回はなんだ?
嗚呼、また_