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最近はずっとゆずと電話ができてない。
体調不良や予定を理由に断ってくるから
何も口出せない。
咲希「ゆず」既読
ゆず「何?」
咲希「夏休み入った」既読
ゆず「うん」
咲希「ゆず入ったら言ってって言ったから言った」既読
ゆず「うん」
咲希「ゆず 日曜って予定ある?」既読
ゆず「ある」
咲希「わかった」既読
5日後
咲希「今から電話できる? 」既読
ゆず「できない 」
咲希「わかった じゃあ明日はできる?」既読
ゆず「わからない」
ゆず「多分できないと思う」
咲希「そっか わかった」既読
一緒に夏祭りに行こうとした。
でも無理だった。
5日後
咲希「電話できる? 」既読
ゆず「できない」
咲希「理由は?」既読
ゆず「用事」
咲希「じゃあ今まではなんだったの?」既読
ゆず「色んなリア友と遊んだり電話したりしたから」
咲希「もっと細かく言えない? 」既読
ゆず「なんで気になるの?」
咲希「気になるんじゃない」既読
ゆず「じゃあ何?」
咲希「先に質問に答えてくれない?」既読
ゆず「細かく言えない」
ゆず「理由は個人情報だから」
咲希「意味わからない」既読
咲希「ゆずってさ なんでそんなに個人情報とか使うの?」既読
咲希「ただわたしのこと避けてるだけじゃないの?」既読
咲希「理由が付けられないのならそういうことじゃない?」既読
ゆず「避けてない。
ゆずが咲希のこと嫌ってるとかでも
なくて、ゆずが咲希と電話してる時
にアニメをおすすめしてくれるのは
いいんだけど、
咲希がそんなつもりなくても
押し付けられてる気がして、
咲希がいつもしてるものも、
ゆずがしないって言わなかったのが
わるいけど、しないって言ったら
口調を強くされるのが怖くて。
だから電話を控えてると言う
よりかは、本当に用事がある時も
あって、気分の時もあるって
感じかな。」
咲希「気分って言うのは避けてるのと
同じだと思う」既読
咲希「ならわかった。これからは
ゆずにも演技する。」既読
咲希「それなら怖くないでしょ」既読
ゆず「うん」
ゆず「それで咲希がいいならいいよ」
咲希「良くても良くなくても関係を気づくためには無理しないといけないから」既読
ゆず「そっかわかった」
その時に初めて気づいた。
わたしはゆずに対しての当たりが強かった。
わたしは周りの人達を信じきれなくて、
親とか、家族とか、友達とか、
みんなに対しても演技してた。
それがずっと苦しかったけど、
今までやってきたからには
やめられなかった。
ゆずだけは信じて、
演技をしなくていい唯一の人だった。
だけどこれからはその光も埋まって
闇に覆われる。
この日からまだ楽しかった日々が
前よりもつまらなくなった。
まるで味のしないガムを噛んで生きてる気分。