「どうした、どっか痛かったか?」
どうしよう、まさかこんなタイミングで……最悪だ。涙は止めようとすればするほど溢れて、情けないくらい頰を濡らしていく。
両目を手でギュッと覆い慌てる私を、芥さんは心配そうに見つめている。
「……いま、止めますからっ、そしたら続きを、」
「何言ってんだよ、そんなに泣いて」
「うっ、……とまれ、」
「雫ちゃん!」
ゴシゴシと目を擦る手を掴まれ、そのまま身体を布団から起こされる。いつもよりも強く名前を呼ばれ、顔を上げると心配そうな芥さんと目が合った。
情けない、本当にダメだ。怖がらないって心に決めていたのに、実際にこうなると怖気付いちゃうなんて。
(幻滅されちゃう)
今までもこうだった、寸前まで行って結局できない。それを何回も繰り返しているうちに、相手はいなくなる。
芥さんは私の乱れた浴衣を直しながら、険しい顔をして何かを考えている。やっぱり**********
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