来週はいよいよ春高予選。
白鳥沢は毎年、
ベスト8以内に絶対入ってるから
1回戦は免除される。
今日は春高予選前最後のオフ日で……
「だーかーら、同じとこでミスすんなって」
『うう……』
賢二郎と明日の小テストのお勉強をしています☆
一応私の家でおうちデートなはずなんだけど……
「お前ちゃんと授業聞いてんのかよ、
ここは……、ここに代入して……」
頭になんにも入ってこない____
それも
昨日の、
「あなたをぶっ倒して全国に行きます」
あの日向くんの目が忘れられない____
あれは、本気でバレーをしている人の目だ。
何年も白鳥沢が全国行きを果たしているけれど、絶対王者って感じで絶対に負けないだろう!って私も自信を持ってそう言えたけれど____
あれは、冗談ではなく本心____
自信、だ____
烏野高校、____
前少し試合を見た時、あの2人のコンビは今まで見た事もないくらいの____
「おい」
バレーするにしては身長は低めだけれどあのバネ____
「おいこら、聞いてんのか」
パチッ
賢二郎にデコピンされるまでずっと考えてしまってた!
やばい:( ‘-’ ):
「お前……」
案の定、賢二郎はお怒りです☆
『賢二郎……ごめん……ちょっと考え事してて』
そう言うと
賢二郎は
はぁ、とため息をついて
私の方を向いて、頬ずえを付き
「で?」
と。
『んぇ?』
「んぇじゃねーよ、何考えてるか教えろ」
そう言って、私の頬を
ムニッ
と掴む。
『うぇ〜いててて……』
「考え事してちゃあ勉強が進まねーだろが」
『そうなんだけどさ〜……』
これは言うべき?
あの後、烏野高校日向翔陽くん、影山飛雄くん、……の事インターハイの試合の動画で見たんだ
凄かった____
日向くんが高いジャンプで、え、セッターボール触った?と錯覚を起こしそうな影山くんの正確なトス。
あんな早い速攻見た事がなかった。
あんな事、出来るなんて。
『あのね、賢二郎……』
昨日の事、日向くんのあの目。
あのバネ、
影山くんが徹先輩の後輩で正確なトスのこと____
思ってる事、話した。
話終わり、賢二郎の方を見ると
「……………………」
めちゃくちゃ眉間に皺を寄せこちらを見ている!
『あ……賢二郎、、凄かったなぁって思っただけで決して白鳥沢に勝ちそうとかではなくて……あの……』
バレーオタクとして……ごにょごにょ
必死で弁解すると
賢二郎は
「はぁ……わかってるよ」
と、ため息を漏らす。
そして付け足す
「要は、そいつらに見惚れたんだろ」
み、ほれた……?
『惚れた!?そんなんじゃなくて……私が惚れてるのは賢二郎だけだよ!?』
「ちげーよばか。そいつらのプレーにだよ。
バレーに対する気持ちとか、そういうもんに」
…………。
バレーに対する気持ちとか、そういうもん……
確かにそうかも。
あれだけのバネがあって、的確なフォーム、向上心、強気な覚悟____
『そう……な、「でも俺は根拠のない自信は嫌いだけどな」』
そうなのかも、そう答えようとすると賢二郎に言葉を遮られた!
そして
「……そのうちの1人に、及川の後輩がいんだろ……なんか、及川の後輩ってだけで腹立つ。」
と口をとがらす。
え〜〜ッ♡♡
『嫉妬?賢二郎〜♡』
ニヤニヤしながら、頭を撫でると
「うっせぇ///」
と、目線をそらし照れながら言う。
『可愛い〜〜賢二郎〜♡』
照れてる顔を見たくて、顔をのぞき込むと
「っるせぇな……」
と
言ったかと思えば
グイッ
と私を引き寄せ
チュッ♡
触れるだけのキスをした____
『ッ……賢二郎〜急すぎるよ///』
なんだか久しぶりな気がする……///
そう、言うと
賢二郎は微笑み
「だから、いい加減慣れろ」
ともう一度
チュゥ♡
クチュッ♡
チュゥゥ♡
『ッはぁ…///』
今度は激しいキス____
終わると、私を見つめ、
優しく髪を撫でる
そして私の肩に顔を埋め
耳元で
「……あ〜お前のせいで勉強の集中力切れたわ。
責任とって。」
そう言って
チゥ
『ひゃッ///』
首筋にキスをした____
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