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【削除したもの】 作 夢宮 楓



これはなんなのか、忘れてしまった。

そこにあったものが、空間へと変化してしまった。そう言う感じだ。

どことなく僕の胸に心配が芽生えた。

いいのか?なにが?なにも忘れてしまった僕はなんなのかわからないのに……どうすればいいのか……それもよくわからない。

心配……ただそれだけだ。すっかり空間へと変わった僕のなにかは、何かを言いたげに心配という感情だけを僕に押し付けてくる。

それがなんとも心地が悪い。

これは後悔?なのか?わからない。


ただそういうものなのだろう。

まぁそれについての控えがあるかどうかなのだ、心の中で、控えは書いたのかどうか。

それがわかればすぐに心配が安心へと変化してくれるはずだ。

あと少しの我慢だ、そうあともう少し……。

早く安心したいそんな気持ちしか今の僕にはなかった。


なんだ、心配な気持ちが、少し晴れた気もする。それは気持ちを書いたからなのだろうか?そしたら僕はいいことを自分のためにしたのだろう。


……けどまだ不安は心配は完璧には晴れていない、今日、今日の最後の時間。それまで辿り着けばきっと、僕は、きっと安心できるのだ。


早く来い……早く来い、そう僕自身を誘う。

早く来い……早く来い、安心を僕にくれと……僕は言った。


……時はたった。が、まだ確認していない、が……心はなぜか晴れている。そうさ、もし控えを書いていなくても、それは僕が死ぬわけでもない……。またやり直せることの控えなのだ。

確かに人生、命をかけていることならばもっと心配、不安になったっていいが、今回のことはそれほどではないのだ。またやり直せるということは本当に素晴らしいことなのだな。

本当、ありがとうの言葉、それがよく似合う。

もし、これが神が教えてくれたと思うのならば、心に秘めるのならば。僕は人生のために、同じように、人生のために、なにかしら控えを作っておくことは大事だと思う。

人間は一度しか人生がないのだからこそ、それを忘れなければ、人生はもっと安心して暮らせると思うのだ。


ありえない出来事も起きる可能性は0ではない。人間の可能性は無限なのだから、それを予想することは、考えを無限に考えなくてはできないことだ。けど、それは悪いことでもない。

自分は一つしかいない、やり直せることのできない人間だ。だからこそ控えは大事なのだと僕は勉強した。

それは経験をしたからこそ言えること。

次がある、命があれば次があるのだ。

結論。それが人間の人生なのだと僕は思うよ。



短編小説【1話完結】

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