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才能の差は努力で埋められるか？
否。才能とは努力で埋められないからこそ成り立っているといえる。
これは絵を描けなくなった東雲絵名と救えなかった宵崎奏の物語_____________。
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私にとって絵は人生その物だ。
だけど______神様は私に才能をくれなかった。努力さえすれば、才能の壁を越えられる。そう信じてキャンバスを前に毎日絵を描き続けている。
認められなくたって、見て貰えなくたって、評価して貰えなくたって私は描き続ける。
いつか報われる。そう信じている。
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○宵崎奏視点
お父さんのお見舞いの帰り。絵名に会った。 チーズケーキを一緒に食べに行こうと誘われ、二つ返事で了承し、街を歩く。
まふゆの愚痴やらなんやらを聞きながらいつも通りのスクランブル交差点を歩く。
「あっ、そうだ。奏聞いて～！この前またまふゆが私の絵にいッ________」
ドンッッッッ。鈍い音が辺りに広がる。
『交通事故』その四文字が頭を過ぎる。
血しぶきが辺りに散り、一瞬視界が真っ赤に染まり、ぐしゃぐしゃと聞き心地の悪い音が響く。聞いたことがない様なとにかく不快な音。
「絵名ぁあああぁっ！！！！！」
トラックが絵名の体に突っ込んできた。その事を理解するのに少し時間がかかった。
「ぇ……ぁ……」
右手はミキサーで混ぜたようにぐちゃぐちゃ。足は靴の底が剥がれており、足の血が靴に付いている。胴体は少しタイヤに轢かれたのだろう。アスファルトで削られたお腹が顔を見せる。
今。今、絵名に起きた全ての事がまるで嘘だったかのように私は交差点の真ん中で立ち尽くす。やめて。やめて、嘘だっていって。
ああああぁあああああぁあああああああああああああああああああぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁ
何故？やめて。やめてよ。なんで。嫌だ。
私の何がいけなかった？絵名の何処が悪かった？いいや、違う。私が聞きたいのはそんな事じゃない。
神様。何故私じゃなかったんですか。
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コメント
9件
泣ける 神様ですかあなたは
普通に泣けました…(´；ω；｀) プロセカ二次創作も本家もやっぱ最高！
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