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朝、少し前まで健康な生活を送っていただけに地下であるこの場所でも早く起きてしまう。
今は早朝、大半の者は寝静まっているはずなのだが、
ガヤガヤ、ギャーギャー、など騒がしい。
革命軍てのはこれが当たり前なのだろうか?
今日が任務のはずだが、朱里が言うには準備があるから昼前に出るらしい。それまで何をするか、などと考えていると。
ドゴンという轟音と共に部屋の壁が崩れた。
どうやら、喧嘩のようだ。
A「おい!こんなんで終わりか?」
A「次は俺の番だ。」
そういうと男が殴る。すると、殴る速度は遅かったはずなのに男は吹き飛ぶ。
B「グハァ」
威力の倍増か、速度と力の反比例か、などと考えていると。
B「舐めんじゃねぇぞ!」
と殴られた男がナイフを取り出す。
周りがザワつく、喧嘩はよくあるようだが刃物は珍しいのか?
A「来てみろよ!」
喧嘩は勢いを増す。
僕の部屋がどんどん汚れていく。
やめてもらいたいものだ。
仕方なく、僕は止めに入った。
自分「なぁ、僕の部屋で喧嘩しないでくれないか?」
優しめにそういったのだが、
A「うるせぇ!」
B「ガキが邪魔してんじゃねえぞ。」
などと言うので僕はナイフを取り出して、
自分「筋肉だるま共が、仲良くしろよ?」
笑顔でそういったつもりなのだが、
AB「殺すだぁ?ガキがそれで殺すってか?」
男どもは笑いながら言う、どうやら僕は自分で思っている以上にイラついているようだ。
AB「試してみるか??」
そんなことを言うので僕を含めて喧嘩が再開した。
自分「………。」
AB「ずみまぜんでじだ。」
ボロボロの筋肉ダルマ2人が泣きながら謝る図はかなり面白い。
周りにいる野次馬共もクスクスと笑っている。
自分「さて、これに懲りたら僕の部屋の前で喧嘩はするなよ?」
AB「分かりました。」
などと、話をしていると。
アカリ「あっ。いたいた!ってなんの集まり?」
と、朱里が割って入ってきた。
自分「部屋の前で喧嘩していた筋肉ダルマを躾ただけだ。」
アカリ「なんか、大変だったんだね。」
自分「まぁ、面倒だったな。」
などとくだらない会話をしながら、
自分「準備ができたのか?」
と、僕は聞いた。
アカリ「まぁ、終わったよ。」
アカリ「そっちは用意できたの?」
自分「特に準備するものもないしな。」
アカリ「そうなの?」
と朱里が聞いてきたので
自分「まぁ、基本はナイフと薬、必要なら連絡手段ぐらいだな。」
アカリ「はぇー、すっごいねぇ。」
こいつは何を用意したのだろうか。
自分「ちなみになんだが、任務の内容ってなんなんだ?」
アカリ「あれ?言ってなかったっけ。」
伝えてないぞ?伝えたつもりだったのか?
などと思いながら聞くと、
アカリ「簡単に言うと救助だね。」
アカリ「遠征組が襲われたから助けるの。」
自分「そうか、人数は?」
アカリ「情報によれば3人、かなりの手練らしいよ。」
3人で手練か。こちらの人数は十数人、どうなるか。
アカリ「そろそろ見えてきたよ。」
と、窓の外を見ると、
自分「!!」
黒煙が立ち昇っていた。
戦闘はかなり激しいようだ。
自分「かなりまずそうだが、先行していいか?」
アカリ「まぁ、私もすぐ行くしいいよ。」
その言葉を聞くやいなや僕は車を飛び降り、駆け出した。
常人なら時間の掛かる距離だが僕からしたら短距離だ。
そうして見えてきたものは、大勢の負傷者、そして3人の敵、どうやら、1人交戦中のようだ。
が、まずい、巨体の男の拳が味方に迫る。
自分「っっ!!」
僕のナイフが紙一重で届いた。
何とか守ることが出来た。
???「貴方は。」
自分「援軍だ。他の奴らもすぐにくる。」
自分「状況は?」
???「気をつけてください。巨体の男は単純な強化系ですが、女は風の刃を操り、もう1人は斬撃を飛ばします。」
自分「そうか。下がってろ。」
近接と遠距離、広範囲の敵、どれも厄介だな。
アカリ「大丈夫??」
自分「丁度良かった、女の方を相手してくれるか?」
自分「残り2人は俺がやる。」
すると朱里は驚きながら
アカリ「2人!?1人で相手するの。」
自分「そうだ。相性はいい。なんとかなる。」
アカリ「そう?じゃあ頑張って!」
そう言って僕達はわかれる。
僕は心の中で思う、
と。