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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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コメント
1件
第29話、読み終えました……! もうね、冒頭から心臓掴まれたまま離してくれない感じでしたよ。特にイレイダがセツナに向かって「斬らない」って言ったところ、あれは熱かったですね。被害者だからこそ、っていうスタンス、彼女の過去とか考えさせられます。で、そこに燕の叫び声が響くシーンは……もう泣きそうでしたよ。「もう一人にしない」って、自分だって怖いはずなのに。間宮の「第二実験開始」は完全に嫌な予感しかしないんですけど……続きが気になって仕方ないです!
Az地下研究施設・最深部
「排除。」
感情のない声が響く。
北条セツナの瞳は赤く染まり、その能力**『支配』**によって兵士たちが一斉にソウヤたちへ襲い掛かる。
イレイダは刀を抜いたまま動かない。
「……斬れねぇ。」
ソウヤが叫ぶ。
「イレイダ!」
「被害者なんだろ!」
イレイダは静かに頷く。
「ああ。」
「だからこそ、私は斬らない。」
共闘
「ソウヤ!」
「雛儀!」
「兵士を頼む!」
「アリス!」
「セツナの動きを止めろ!」
「結衣!」
「助ける準備をしろ!」
全員が一斉に動き出す。
アリスは両手を広げる。
「時空操作 -Space-time Operator-!」
空間が歪み、セツナの足元に透明な結界が展開される。
しかし──
パキンッ!
「えっ!?」
結界は一瞬で砕け散った。
イレイダが目を細める。
「能力そのものを押し返した……。」
支配
セツナはゆっくりと右手を前へ向ける。
「従え。」
その瞬間。
ソウヤの身体が硬直した。
「なっ……!」
足が動かない。
腕も上がらない。
「身体が……!」
タジがモニターを見ながら叫ぶ。
「精神じゃない!」
「身体そのものを支配されてる!」
イレイダ
「……そこまでか。」
イレイダが一歩前へ出る。
海軍帽を深くかぶり直し、静かに刀を構える。
「悪く思うな。」
「少しだけ眠ってもらう。」
セツナはイレイダへ向き直る。
二人が同時に動く。
ドンッ!!
衝撃だけで壁が砕ける。
イレイダは拳を受け止め、そのまま体を捻る。
「ふっ!」
受け流しだけでセツナを吹き飛ばす。
雛儀が驚く。
「これが……お姉様。」
ソウヤも息を呑む。
(まだ本気じゃない……。)
能研本部
その頃。
燕はもう我慢できなかった。
「行かせてください!」
夢幻が止める。
「危険だ!」
「分かってます!」
燕は涙を流す。
「でも……!」
「お姉ちゃんなんです!」
惣一は静かに燕を見る。
数秒の沈黙。
「……行こう。」
夢幻が振り返る。
「惣一さん?」
「血の繋がりは、能力では切れない。」
「彼女なら届くかもしれない。」
最深部
イレイダとセツナの攻防は続く。
イレイダは一切攻撃に転じない。
避け、受け流し、制圧するだけ。
セツナは能力を解放し続ける。
そのたびに苦しそうな表情が一瞬だけ浮かぶ。
イレイダは見逃さなかった。
(……まだ残ってる。)
(本人の意思が。)
その時。
「お姉ちゃん!!」
施設中に響く少女の声。
全員が振り向く。
そこに立っていたのは──
北条燕。
セツナの瞳がわずかに揺れる。
赤い瞳の奥に、一瞬だけ元の色が戻る。
「……つ……ば……め?」
その声は、確かにセツナ本人のものだった。
しかし次の瞬間。
頭を押さえ、苦しみ始める。
「来る……な……。」
「逃げ……ろ……。」
燕は涙を流しながら一歩ずつ近づく。
「もう一人にしない。」
「今度は私がお姉ちゃんを助ける!」
その様子を監視室で見つめる間宮トオル。
彼は静かに笑った。
「やはり家族の情は興味深い。」
「だが、それもデータになる。」
彼は一つの赤いスイッチに指をかける。
「第二実験を開始しよう。」
次の瞬間、施設の最深部全体が激しく揺れ始める。
壁の奥から、巨大な隔壁がゆっくりと開いていく。
その先に眠っていた”何か”が、ゆっくりと目を覚まそうとしていた――。
第29話 完