テラーノベル
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真正面から言われて、胸がぎゅっとなる。
昨日も聞いたはずなのに、
何回言われても慣れる気がしない。
ak「……急に言わないで」
pr「言いたなってん」
彼は照れたように笑う。
繋いだ指先が、少しだけ熱い。
pr「お前は?」
pr「ちゃんと聞きたい」
そう言われて、言葉に詰まる。
好き。
もちろん好きだ。
でも改めて口にするのは、想像以上に恥ずかしい。
彼はそんなこっちを見て、楽しそうに目を細めた。
pr「照れとる」
ak「……うるさい」
prpr「言うまで待つ」
ak「えぇ……」
逃げ道を塞ぐみたいに、指をきゅっと絡められる。
ずるい。
こんなの、言うしかない。
「……好き、だよ」
小さな声。
でも彼にはちゃんと聞こえたみたいで、
一瞬ぽかんとしたあと、耳まで真っ赤になった。
「……っ、やば」
「そっちこそ照れてるじゃん」
「そら照れるやろ……!」
彼は片手で顔を覆う。
その反応が嬉しくて、つい笑ってしまう。
すると彼は「もう」と困ったように笑いながら、
そっとこちらの肩に額を預けた。
「無理。幸せすぎる」
近い。
制服越しに体温が伝わってきて、
また鼓動が速くなる。
「……昼休み終わるよ」
「終わってほしくない」
「子ども?」
「好きなやつの前ではしゃーないやん」
甘えるみたいな声に、胸の奥がくすぐったくなる。
その時、遠くで予鈴が鳴った。
彼は「うわ」と顔を上げる。
「まじであとちょっとやん」
「だから五分って言った」
「足りへん……」
しょんぼりする姿がおかしくて笑うと、
彼はむっとした顔でこちらを見る。
「笑うなや」
「だって顔に出すぎ」
「お前のせいや」
そんなことを言いながらも、
彼は最後まで指を離さなかった。
そして屋上を出る直前、
誰もいないのを確認してから、
一瞬だけこちらの手の甲に触れるみたいに軽く触れた。
ほんの一瞬。
でも頭が真っ白になるには十分だった。
「……っ!?」
振り返ると、彼は真っ赤な顔で、
「……今のは反則やったかも」
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