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古流斬
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87
チタコロ
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第四章 地獄編
第十五話「本気」
戦場。
古流斬は静かに酒呑童子の前へ歩き出した。
「交代だ。」
ケイトとユーマは後ろへ下がる。
酒呑童子は妖力を解放する。
しかし、曖昧の解析によって妖力は本来の半分まで抑えられていた。
「……チッ。」
それでも酒呑童子は笑う。
「半分になった程度で勝てると思うな。」
古流斬は刀を構える。
「試してみるか。」
次の瞬間。
ドンッ!!
古流斬の姿が消えた。
「なっ!?」
酒呑童子が反応するより先に、背中へ一閃。
ズバァッ!!
深い傷が刻まれる。
「ぐっ!」
さらに追撃。
拳。
蹴り。
斬撃。
一切止まらない。
酒呑童子は必死に防御する。
「何故だ……!」
「妖力は半分とはいえ、ここまで差があるはずがない!」
古流斬は無言で攻撃を続ける。
酒呑童子は吹き飛ばされながら考える。
「違う……。」
「妖力だけじゃない。」
「さっきまでとは、強さそのものが違う。」
「まさか……。」
一つの答えにたどり着く。
「自分に制限をかけていたのか。」
古流斬は静かに笑う。
「正解。」
「今までは曖昧を長時間維持するため、自分で力を抑えていた。」
「体が耐えられなかったからな。」
酒呑童子は目を見開く。
「では、今のお前は……。」
古流斬は刀を握り直す。
「ケイトとユーマが時間を稼いでくれた。」
「解析も終わった。」
「もう出し惜しみする理由はない。」
静かに呟く。
「曖昧――使用限界。」
その瞬間。
古流斬を包む曖昧の力が爆発的に膨れ上がる。
空間そのものが揺らぎ、大地に亀裂が走る。
ケイトは思わず息をのむ。
「これが……。」
ユーマも父を見つめる。
「父さんの、本気……。」
古流斬はゆっくり目を開いた。
「曖昧・リミッター解除。」
今まで抑え込んでいた力が、ついに解放される。
酒呑童子は初めて笑みを消した。
「なるほど。」
「ようやく、本気のお前と戦えるというわけか。」
古流斬は刀を酒呑童子へ向ける。
「ここからが、本当の勝負だ。」
二人の圧倒的な力がぶつかり合い、戦場全体が震え始めた。
――第十六話へ続く。
コメント
1件
いやっほー!!第89話お疲れさまです古流斬さん!!😭🔥🔥 もうね、ラストの「リミッター解除」のシーン、鳥肌立ちすぎて一回スマホ落としかけたわ!!🥺💦 ずっと力を抑えてたって伏線、ここで回収されるの熱すぎる…!ケイトとユーマが時間稼いだ意味もグッと来たし、親子の絆を感じたよ…!✨ 酒呑童子が初めて笑みを消した描写も「やっと本気の相手と戦える」って感じで痺れた…! 次回、どうなるんだろ…もう待ちきれない!!💕