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古流斬
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チタコロ
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第四章 地獄編
第十六話「決着」
戦場。
曖昧のリミッターを解除した古流斬は、酒呑童子の前に静かに立っていた。
酒呑童子は妖力を解放しようとする。
だが――。
「くっ……!」
解析された妖力は曖昧によって抑え込まれ、本来の半分しか力を発揮できない。
古流斬はゆっくりと刀を構えた。
「終わりだ。」
一瞬だった。
シュンッ。
姿が消える。
酒呑童子が気付いた時には、もう背後にいた。
「速っ――。」
ズバァッ!!
一閃。
酒呑童子の首へ、美しい斬撃が走る。
「……見事だ。」
酒呑童子は最後に小さく笑う。
「まさか……ここまでとはな。」
体は静かに崩れ、そのまま光となって消えていった。
酒呑童子、敗北。
戦場は静まり返る。
ユーマは息を吐く。
「勝った……。」
ケイトも剣を下ろす。
「終わったか。」
しかし、その直後。
ラントが叫ぶ。
「まだ終わってない!」
古流斬たちが振り返る。
そこには、無数の鬼の軍勢。
酒呑童子を失ってもなお、鬼たちは戦意を失っていなかった。
鬼たちは雄叫びを上げる。
「酒呑童子様の仇だ!」
「人間を滅ぼせ!」
ユーマは驚く。
「まだあんなにいるの……。」
ケイトも険しい表情になる。
「数が多すぎる。」
古流斬は鬼の軍勢を見渡し、小さくため息をついた。
「……はぁ。」
刀を肩に担ぐ。
「しょうがない。」
静かに笑う。
「全滅させてやるよ。」
その一言で、鬼たちの空気が変わった。
英雄・古流斬はまだ戦いを終えるつもりはなかった。
――第十七話へ続く。
コメント
1件
うわ、第90話、一気に読んじゃいました!酒呑童子との決着、すごく綺麗な終わり方でしたね。「見事だ」って笑ったラスト、敵ながら潔くて印象に残りました。でも、そこで終わらずに鬼の大軍が残ってる展開、一息つかせてくれない感じがたまらないです。「全滅させてやるよ」の古流斬さんの余裕の笑み、かっこよすぎます。次が気になる終わり方でした!