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※ これは「第3話 物忌み」で「5.扉を開ける」を選んだ人用の物語です。「6.扉を開けない」を選んだ人や、まだ「第1話 呪いの始まり」を読んでいない人は、これを読まないでください。
「私ったら、うっかりあなたのご飯を持ってくるのを忘れてしまったの。だからね、おにぎりを作って持ってきたわ。さあ、ここを開けてちょうだい」
確かに、お腹はすいたけど、あれ、でもこれ、出ていいのかな?
「お母さんが自分で開けるなっていったのに、いいの?」
私は思わずお母さんに聞いてみた。すると、返事はなく、表は静かになった。
「お母さん?」
どうしたんだろ? ……あっ、そういえば、誰か来ても返事をしちゃだめ、って言ってなかったっけ? まあでも、お母さん本人が声をかけているんだから、大丈夫だよね?
「ねえ、実は、ここに美香ちゃんもいるのよ。だから、あなたもこっちにいらっしゃい」
「えっ、美香ちゃん? 美香ちゃん見つかったの? でも、お母さんが扉を開けるなって……」
「馬鹿ねぇ」
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