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今日、LINEで全ての友人に別れを告げた。
もちろん親には電話で別れの言葉と一緒に感謝も
ようやく、開放される。
辛く苦しかった全てから
全て親の口座へと振り込んだ。
もう必要無いものだから
準備を整え、湯を張った風呂場へと足を進めると
ガチャンと玄関の扉が開く音がした。
ドタドタと足音がした。
そして、足音的にこちらへと向かう。
包丁を持った右腕を掴み上げる。
左腕は依然として、掌を上に向け、伸ばしたままだった。
友人「何をしている!」
俺「見れば分かるだろ…もう、生きていたくないんだ。」
友人「もう少し生きてみろよ。幸せはもう少し先にあるだろ」
俺「俺の人生に幸せなんて無いんだよ!もうとっくに無くなったんだ!」
気が付くと声を荒らげていた。
俺「早く、死なせてくれよ…」
友人「ダメだ!」
そうしているうちに押し問答から喧嘩へと移り変わった。
友人は包丁を取り上げる。
俺は取り返そうと必死になる。
そう言った構図になった。
俺「死なせてくれよ、謝るから、早く…」
何度も何度も謝った。
なんで、謝ってるのに死なせてくれないの
早く、楽になりたいよ、苦しいよ
理解してくれていたと思ってた友人は死なせてくれない。
自分のことを理解しているのは自分以外居ないのだと感じる。
そうこうしているうちに、包丁は宙を飛んでいた。
そして、喉に痛みが走る。
意識が遠くなるのを感じた。
俺「あぁ、ようやく、楽に…」
薄れゆく意識の中友人は泣いた声が聞こえてくる。
あぁ、助けられなかった。
もっと早く、助けて居られたら、話を聞けていれば
助けられたのかもしれない。