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junp_Sn-Fk.
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#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
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愛月☆
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翌週の土曜日。
約束の時間より少し早く、辰哉は待ち合わせ場所へ着いていた。
💜「はぁ……」
何度目か分からない深呼吸をする。
今日も”兄”として会う。
そう思うだけで胃が痛かった。
「待たせた?」
聞き慣れた声がして顔を上げる。
💛「ごめん、少し遅くなった」
💜「全然」
照は時計を見て笑う。
💛「むしろ俺の方が五分早かった」
💜「え?」
💛「辰哉……じゃなくて」
照は言い直すように咳払いをした。
💛「今日は俺たち二人とも早く来ちゃったな」
危なかった。
一瞬だけ照の表情が引っかかったように見えたが、すぐにいつもの笑顔へ戻った。
────────
映画を見終えた頃には、昼を過ぎていた。
💛「どうだった?」
💜「面白かった」
💛「最後泣いてた?」
💜「泣いてない」
💛「いや、目赤かった」
💜「……ちょっとだけ」
照は声を出して笑う。
💛「素直じゃないな」
その笑顔につられて、辰哉も笑ってしまう。
────────
ショッピングモールを歩いていると、一軒の洋菓子店が目に入る。
ショーケースには色とりどりのケーキが並んでいた。
💛「ちょっと寄っていい?」
💜「もちろん」
店に入るなり、照の目が少し輝く。
💜「そんなに好きなの?」
💛「うん」
💛「甘いもの見るとテンション上がる」
真剣な顔でケーキを選ぶ照が、どこか可愛らしく見えて辰哉は思わず笑った。
💛「笑った?」
💜「いや」
💜「なんか意外だなって」
💛「よく言われる」
💛「見た目とのギャップらしい」
結局、照はショートケーキとモンブランを買った。
💜「二つ?」
💛「一個は明日」
💜「本当に?」
💛「……多分」
辰哉は吹き出した。
💜「絶対今日食べるじゃん」
💛「バレた?」
二人で笑う。
こんな何気ない時間が、不思議と心地よかった。
────────
帰り道。
照が紙袋を持ちながら歩いていると、小さな子どもとぶつかりそうになる。
💛「おっと」
照はすぐにしゃがみ込み、子どもの目線に合わせた。
💛「大丈夫?」
「うん!」
母親が慌てて駆け寄る。
「すみません!」
💛「大丈夫ですよ」
最後まで笑顔で見送る照。
その姿を見ていた辰哉は、小さく呟いた。
💜「優しいんだね」
💛「え?」
💜「いや、なんでもない」
💛「普通だよ」
💜「普通じゃないよ」
照は少し照れたように笑った。
💛「そういうふうに言われると照れる」
────────
駅に着く。
💛「今日はありがと」
💜「こちらこそ」
💛「また時間合ったら出掛けよう」
💜「……うん」
反射的に返事をしたあと、辰哉はハッとする。
“また”
本当なら、そんな約束をしてはいけない。
一週間だけ。
そう決まっていたはずなのに。
照は何も知らずに笑っている。
その笑顔を見るたびに。
辰哉は胸の奥が少しずつ苦しくなっていく。
“早く終わってほしい”
そう思っていたはずの嘘は。
いつの間にか、終わってほしくない時間へ変わり始めていた。
コメント
2件
一週間だけとか言うすっくねぇ時間で何ができる!辰ちゃんがひーに恋することやろ!!!兄と辰ちゃんで話し合って、辰ちゃんのものにしちゃおう、うん
うわ、もう4話か……今回もすごく良かったです。照くんがケーキ屋さんで目を輝かせて2つ買うとか、小さな子どもにしゃがんで優しく声かけるとか、そういう何気ない仕草のひとつひとつが「兄じゃなくて本当の自分」を見せてるみたいで胸がギュッと締めつけられました。そして辰哉くん、決めたはずなのに「また会いたい」って既に揺れてる……嘘の終わりが見えてくるのが怖くて、でも目が離せないです。次、どうなっちゃうんですかね?