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junp_Sn-Fk.
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#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
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愛月☆
1,901
日曜日。
辰哉は朝から病院へ向かっていた。
病室のドアを開けると、兄はベッドの上で雑誌を読んでいた。
「お、来た」
💜「来たじゃないよ」
椅子に座るなり、大きくため息をつく。
💜「もう限界」
兄は笑う。
「バレた?」
💜「そこじゃない」
💜「昨日また出掛けた」
「映画?」
💜「うん」
「楽しかった?」
💜「……」
辰哉は少し黙る。
💜「それが問題なんだよ」
兄の笑顔が消える。
💜「照、ほんとにいい人」
💜「店員さんにも優しいし」
💜「子どもにも優しいし」
💜「俺が歩き疲れてたら『休憩する?』って気付くし」
💜「なんであんなに気遣えるの」
兄は少し照れくさそうに笑った。
「昔からそう」
💜「それ聞くたびに罪悪感増すんだけど」
兄は辰哉の表情を見て、小さく息を吐いた。
「辰哉」
💜「ん?」
「照のこと、どう思った?」
💜「え?」
「人として」
辰哉は少し考える。
💜「……優しい」
💜「あと、一緒にいて疲れない」
💜「静かでも気まずくない」
💜「でも、それだけ」
兄は安心したように頷いた。
「ならよかった」
💜「何が?」
「いや」
「なんでもない」
────────
病院を出た帰り道。
辰哉のスマホが震えた。
💛『今、時間ある?』
また照からだった。
💜『あるけど』
数秒後。
💛『近くにいるなら、お茶しない?』
辰哉は空を見上げる。
(また!?)
兄へすぐに電話をかける。
「もしもし?」
💜「また誘われた!」
「え?」
💜「お茶しない?って!」
兄は少し考え込む。
「断る理由ある?」
💜「ない……」
「じゃあ行くしかないな」
💜「軽く言うなぁ」
────────
駅前のカフェ。
照はすでに席で待っていた。
💛「お疲れ」
💜「ごめん、待った?」
💛「十分くらい」
💜「十分も!」
💛「その間にケーキ選んでた」
テーブルには、大きなショートケーキが置かれている。
💜「また甘いもの?」
💛「好きだから」
照は嬉しそうに笑う。
その笑顔を見ていると、こちらまで少し笑ってしまう。
飲み物が運ばれ、何気ない会話が続く。
仕事のこと。
最近見た映画のこと。
子どもの頃の話。
辰哉は兄から聞いた話を思い出しながら、慎重に返事をする。
その時だった。
💛「そういえば」
💜「ん?」
💛「弟さんって元気?」
辰哉の手が止まる。
💜「……え?」
💛「前に写真見せてもらっただろ?」
💛「双子の弟」
辰哉の心臓が跳ねた。
兄は照に、自分の存在を話していた。
💜「あ、ああ」
💜「元気だよ」
💛「会ってみたいな」
💜「えっ?」
💛「顔そっくりなんでしょ?」
💜「……まぁ」
💛「でも性格は全然違うって言ってた」
辰哉は苦笑いするしかなかった。
💜「そうだね」
💛「どんな人?」
思わぬ質問だった。
自分で自分を説明することになる。
💜「自由人……かな」
💛「ふふっ」
💛「なんか想像できる」
💜「そう?」
💛「うん」
照はコーヒーを飲みながら笑う。
💛「いつか会えたらいいな」
その言葉に。
辰哉は胸が締めつけられた。
(会ってるよ)
(今、目の前にいる)
そう言えたら、どれだけ楽なんだろう。
でも、その言葉だけは。
絶対に口にできなかった。
コメント
1件
第5話、読み終えました……。 照くんが双子の弟に会いたいって言うシーン、めちゃくちゃ胸が痛かったです。 「会ってるよ 今、目の前にいる」って言えないもどかしさ、重すぎる……🤍 でもそういう切なさが、このお話の魅力だと思います。 辰哉くん、このままどう動くんだろう。次が気になります。