テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
そんな馬鹿な……3話はあまり伸びなかったので1ヶ月ほどは休めると踏んでいたのに……
注意
・旧国があり。
・戦争賛美、政治的意図は一切ございません。
その他の注意事項については5話以降の注意書きをご覧になってください。
――数日後。
午前8時。
ガチャ。
🇯🇵「おはようございます」
🇺🇸「おはよう、日本!」
🇨🇳「おはようアル!」
🇫🇷「Bonjour、日本!」
🇮🇹「おはようなんね!」
🇰🇷「……おはよう」
🇩🇪「おはよう」
🇬🇧「……おはようございます」
🇯🇵「皆さん、今日も早いですね」
🇺🇸「お前が言うな」
🇯🇵「え?」
🇨🇳「最近、日本より早く来るようにしてるアル」
🇯🇵「なぜですか?」
🇺🇸「もちろん監視だぜ!」
🇮🇹「io頑張って起きたんねー!」
🇯🇵「……」
🇫🇷「君が朝から仕事を始めないようにね」
🇮🇹「日本は放っておくと仕事するんね!」
🇰🇷「……本当にそうだから」
🇯🇵「そんなに信用ないですか?」
🇩🇪「ない」
🇯🇵「ドイツさんまで……」
そのとき。
ガチャ。
☀「おはよう」
🇯🇵「兄さん」
🇺🇸「来た」
🇨🇳「今日も来たアル」
🇫🇷「もはや社員より出社率高いね」
🇬🇧「……」
大日本帝国が会社の中を見回す。
☀「日本」
🇯🇵「はい?」
☀「朝食は?」
🇯🇵「食べました」
☀「何を?」
🇯🇵「……パンです」
☀「昨日もか?」
🇯🇵「……はい」
☀「……」
日帝が無言で鞄を開く。
🇯🇵「兄さん?」
☀「これを食べろ」
🇯🇵「またお弁当ですか?」
☀「朝食だ」
🇺🇸「朝から弁当!?」
🇮🇹「豪華なんね!」
🇨🇳「また料理してきたアルか」
☀「日本が食べないからな」
🇯🇵「食べてますよ」
☀「パン一枚だろう」
🇯🇵「ウッ(図星)……」
🇬🇧「……日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「貴方、朝食くらいまともに食べなさい」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「何ですか、その顔は」
🇯🇵「いえ……イギリスさんまで言うとは思わなくて」
🇬🇧「私だって心配くらいします」
🇺🇸「お?」
🇨🇳「お?」
🇫🇷「これは……」
🇬🇧「何ですか」
🇺🇸「いやぁ?」
🇺🇸「俺の心配はしたことがないのに日本のことは心配するんだなぁって」
🇨🇳「別に何でもないアル」
🇬🇧「なんですアメリカ もしかして私に心配されたいんですか?笑」
🇬🇧「まだまだ子どもですねぇ笑」
🇺🇸「え、違うんだが」
🇬🇧「(無視)日本さん」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「今日の昼は私も確認しますからね」
🇯🇵「何をですか?」
🇬🇧「ちゃんと弁当を食べたかです」
🇯🇵「……」
🇺🇸「兄貴が二人になった」
🇯🇵「やめてください」
午前10時。
カタカタカタ……
🇯🇵「……」
カタカタカタ……
🇩🇪「……」
カタカタカタ……
🇬🇧「……」
🇺🇸「……あれ?」
🇨🇳「どうしたアル?」
🇺🇸「親父まで仕事しながら日本見てない?」
🇨🇳「見てるアル」
🇫🇷「さっきから三回くらい日本くんの方を見てるね」
🇮🇹「心配なんね?」
🇬🇧「違います」
🇺🇸「じゃあ何だよ」
🇬🇧「……」
🇬🇧「日本が仕事をしすぎないように見張っているだけです」
🇯🇵「それ、監視ですよね?」
🇬🇧「保護です」
🇯🇵「保護……」
🇬🇧「そうです」
🇺🇸「言い方変えただけじゃねぇか」
🇬🇧「うるさいですよ、アメリカ」
🇺🇸「はいはい」
日本が再びパソコンを見る。
カタカタカタ……
🇬🇧「……」
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「その書類、あとで私が確認しましょうか」
🇯🇵「大丈夫ですよ」
🇬🇧「昨日もそう言って、最後まで一人でやっていたでしょう」
🇯🇵「……」
🇬🇧「今日は手伝います」
🇯🇵「でも――」
🇬🇧「手伝わせなさい」
🇯🇵「……はい」
☀「私も手伝おう」
🇺🇸「強ぇ」
🇩🇪「……」
🇩🇪「日本」
🇯🇵「はい?」
🇩🇪「私も手伝う」
🇬🇧「貴方は自分の仕事をしてください」
🇬🇧「ただでさえ多いのですから」
🇩🇪「……」
🇺🇸「親父、強すぎだろ」
🇨🇳「日本のことになると急に強くなるアル」
🇬🇧「何か問題でも?」
🇫🇷「いや、微笑ましいなと思って」
🇬🇧「……フランス」
🇫🇷「なに?」
🇬🇧「余計なことを言うな(圧)」
🇫🇷「なんか、大英帝国の時みたい……」
昼休み。
🇯🇵「いただきます」
弁当を開く。
☀「今日は魚を入れておいた」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさん?」
🇬🇧「何でもありません」
🇯🇵「?」
🇬🇧「……ちゃんと食べていますね」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「野菜も残さないように」
🇯🇵「分かってます」
🇬🇧「水分も取ってください」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「午後は眠くなったら休むこと」
🇯🇵「……」
🇬🇧「何です?」
🇯🇵「なんだか兄さんみたいですね」
🇬🇧「……」
☀「……」
🇺🇸「……」
🇨🇳「……」
🇫🇷「……」
🇮🇹「……」
🇰🇷「……」
🇬🇧「……何ですか、その沈黙は」
🇺🇸「いや」
🇺🇸「兄貴が二人になったなって」
🇬🇧「違います!」
☀「……」
日帝が少し笑う。
☀「日本」
🇯🇵「はい?」
☀「良かったな」
🇯🇵「何がですか?」
☀「心配してくれる人(国)が増えて」
🇯🇵「……」
日本が少し照れる。
🇯🇵「……そうですね」
🇬🇧「……」
イギリスが少しだけ視線を逸らす。
🇬🇧「別に……心配しているだけですから」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇬🇧「……どういたしまして」
午後2時。
🇯🇵「……」
🇯🇵「あと少し……」
カタカタカタ……
🇬🇧「日本」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「休憩しなさい」
🇬🇧「私と本場のアフタヌーンティーでもしましょ う」
🇯🇵「あと少しで終わるので」
🇬🇧「駄目です」
🇯🇵「でも――」
🇬🇧「兄さんから言われる前に休んでください」
🇯🇵「……」
🇬🇧「何です?」
🇯🇵「イギリスさん」
🇬🇧「はい」
🇯🇵「もしかして、僕のことかなり心配してます?」
🇬🇧「……」
🇬🇧「……当たり前でしょう」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「貴方は無理をするでしょう」
🇯🇵「……」
🇬🇧「仕事を抱え込むでしょう」
🇯🇵「……」
🇬🇧「疲れていても大丈夫と言うでしょう」
🇯🇵「……」
🇬🇧「だから、誰かが止めないといけないんです」
🇯🇵「……イギリスさん」
🇬🇧「別に、特別な意味はありません」
🇯🇵「……はい」
🇬🇧「……ただ」
🇬🇧「貴方に倒れられると困るんです」
🇯🇵「どうしてですか?」
🇬🇧「……」
🇬🇧「……友達だからですよ」
🇯🇵「……」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇬🇧「……どういたしまして」
🇺🇸「……」
🇨🇳「……」
🇫🇷「……」
🇮🇹「……」
🇰🇷「……」
🇩🇪「……」
全員が黙って二人を見る。
🇬🇧「……見ないでください」
🇺🇸「いやぁ、青春だな」
🇬🇧「アメリカ」
🇺🇸「はい」
🇬🇧「黙ってください」
🇺🇸「はい」
午後5時。
定時。
🇯🇵「では、帰りましょうか」
🇺🇸「よし!」
🇨🇳「今日も定時アル!」
🇫🇷「日本、お茶行く?」
🇮🇹「日本!!一緒にピッツァとパスタァ食べようなんね!」
🇰🇷「……一緒に帰ろう」
🇩🇪「私も帰る」
🇬🇧「……日本」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「今日は私も一緒に帰ります」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「途中までです」
🇺🇸「お?」
🇬🇧「アメリカ」
🇺🇸「何も言ってないぜ?」
🇬🇧「顔に出ています」
🇫🇷「僕も途中まで――」
🇬🇧「フランス」
🇫🇷「はい」
🇬🇧「貴方は反対方向でしょう」
🇫🇷「……そうだった」
🇮🇹「僕は日本とご飯――」
🇬🇧「貴方はアメリカと行ってください」
🇮🇹「なんでなんね!?」
🇺🇸「俺まで巻き込まれた!?」
日本が苦笑する。
🇯🇵「じゃあ、イギリスさん。一緒に帰りましょうか」
🇬🇧「……はい」
会社の外。
二人で歩く。
🇯🇵「イギリスさん」
🇬🇧「何です?」
🇯🇵「今日はありがとうございました」
🇬🇧「何のことです?」
🇯🇵「仕事を手伝ってくれたこととか」
🇬🇧「……」
🇯🇵「休憩を取らせてくれたこととか」
🇬🇧「……」
🇯🇵「心配してくれたこととか」
🇬🇧「……」
🇯🇵「全部です」
🇬🇧「……」
イギリスが少し黙る。
🇬🇧「……日本」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「貴方は」
🇬🇧「もう少し、自分のことを大切にしてください」
🇯🇵「……」
🇬🇧「貴方が倒れたら……」
🇬🇧「……困る人間は、たくさんいるんですから」
🇯🇵「……はい」
🇬🇧「私も、その一人です」
🇯🇵「……」
日本が微笑む。
🇯🇵「嬉しいです」
🇬🇧「……何がです?」
🇯🇵「僕のことを大切に思ってくれている人が、こんなにいることが」
🇬🇧「……」
🇯🇵「兄さんも」
🇯🇵「皆さんも」
🇯🇵「イギリスさんも」
🇬🇧「……」
🇬🇧「……そういうことを、さらっと言うのは反則ですよ」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「何でもありません」
その頃。
会社。
☀「……」
🇺🇸「兄貴?」
☀「日本は?」
🇺🇸「イギリスと帰った」
☀「……そうか」
🇺🇸「怒らないの?」
☀「なぜ?」
🇺🇸「いや、弟を取られたみたいな」
☀「……」
☀「日本を大切にしてくれるなら、それでいい」
🇺🇸「……」
🇨🇳「兄さん、意外と寛容アル」
☀「日本には、俺だけでは足りないからな」
🇫🇷「……」
🇩🇪「……」
🇮🇹「……」
🇰🇷「……」
☀「家族だけでなく、友人も必要だ」
🇺🇸「……」
🇨🇳「……」
🇫🇷「……」
🇮🇹「……」
🇰🇷「……」
🇬🇧「……」
いつの間にか、イギリスが戻ってきていた。
🇬🇧「……聞きましたよ」
☀「そうか」
🇬🇧「……」
☀「日本を頼む」
🇬🇧「……はい」
🇺🇸「おい」
🇨🇳「何アル?」
🇺🇸「なんか今、兄同士で日本を任せた感じしなかった?」
🇨🇳「したアル」
🇫🇷「したね」
🇮🇹「したんね!」
🇩🇪「……」
🇩🇪「兄が増えたな」
🇬🇧「誰が兄ですか!!」
🇯🇵「ただいま戻りました」
全員「「「「おかえり!」」」
🇯🇵「……?」
日本が首を傾げる。
🇯🇵「何かありました?」
🇺🇸「何でもねぇよ」
🇨🇳「何でもないアル」
🇫🇷「何でもないよ」
🇮🇹「何でもないんね!」
🇩🇪「……何でもない」
🇬🇧「……」
☀「……」
🇯🇵「?」
日本は不思議そうな顔をしながら、自分の席へ戻る。
そして。
🇯🇵「……あれ?」
机の上に、小さな包みが置かれている。
🇯🇵「これ、何でしょう?」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさん?」
🇬🇧「……スコーンです」
🇯🇵「僕に?」
🇬🇧「……はい」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇬🇧「別に」
🇯🇵「嬉しいです」
🇬🇧「……」
🇯🇵「大切に食べますね」
🇬🇧「……別に、そんな大切にしなくてもいいですよ」
🇯🇵「でも嬉しいので」
🇬🇧「……そうですか」
日本が笑う。
🇯🇵「いただきます」
🇬🇧「……どうぞ」
☀「……」
🇺🇸「兄貴?」
☀「……」
☀「良い友人ができたな、日本」
🇯🇵「はい!」
🇬🇧「……」
イギリスは少しだけ顔を赤くして、そっぽを向いた。
🇺🇸「……なあ」
🇨🇳「何アル?」
🇺🇸「あの二人、仲良すぎね?」
🇨🇳「……そうアルね」
🇫🇷「ふふ」
🇮🇹「仲良しなんね!」
🇰🇷「……」
韓国も少しだけ笑った。
🇩🇪「……」
ドイツは黙って書類を整理する。
そして。
🇩🇪「……日本」
🇯🇵「はい?」
🇩🇪「明日も定時で帰れ」
🇯🇵「分かっていますよ」
🇩🇪「……ならいい」
☀「では、今日も帰るぞ」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「……日本」
🇯🇵「?」
🇬🇧「明日も、朝食を抜いたら駄目ですからね」
🇯🇵「分かりました」
🇬🇧「……本当に?」
🇯🇵「本当です」
🇬🇧「……なら、いいです」
☀「私も確認する」
🇯🇵「兄さんまで!?」
🇺🇸「明日から朝食チェック始まるぞ!」
🇨🇳「日本、逃げられないアル!」
🇫🇷「愛されてるね」
🇮🇹「愛されてるんね!」
🇰🇷「……うん」
🇯🇵「……もう」
日本は困ったように笑った。
しかし、その表情は。
どこか嬉しそうだった。
――第5話・完。
ここまで読んでくださりありがとうございました。誤字等ございましたらすみません。合法的に休みます。
追記 ♡、フォローをしてくださった方本当にありがとうございます。励みになります。
NEXT♡×100
コメント
3件
神だ〜続きが欲しい!(?)
あ~もう、このエピソードめちゃくちゃ良かったです…!イギリスが日本を“保護”し始めて、「兄が増えた」って流れ、完全に微笑ましいやつじゃないですか。日帝も「弟には俺だけじゃ足りない」って言って任せるシーン、ぐっときました。イギリスのツンデレ具合が絶妙で、スコーン置いてく最後のオチまで完璧でした。国家擬人化って設定をここまで温かく描けるの、やっぱり作者さんの力量だなあって。次話も楽しみにしてます!
#日本
やる気行方不明(仮)
851
廃棄米
2,033