テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
――翌日。
午前7時50分。
ガチャ。
🇯🇵「おはようございます」
🇺🇸「おはよう、日本!」
🇨🇳「おはようアル!」
🇫🇷「Bonjour、日本!」
🇮🇹「おはようなんねー!」
🇰🇷「……おはよう」
🇩🇪「おはよう」
🇬🇧「……おはようございます、日本さん」
🇯🇵「皆さん、おはようございます」
🇺🇸「……あれ?」
🇯🇵「?」
🇺🇸「日本、今日なんか顔色よくね?」
🇨🇳「確かにアル」
🇫🇷「昨日より元気そうだね」
🇮🇹「ちゃんと寝たんね?」
🇯🇵「はい。昨日は早く寝ましたよ」
🇬🇧「本当ですか?」
🇯🇵「本当です」
🇬🇧「何時に?」
🇯🇵「……11時くらいです」
🇬🇧「遅いです」
🇯🇵「え?」
🇩🇪「遅いな」
🇯🇵「ドイツさんまで!?」
🇬🇧「アメリカは黙っていてください」
🇺🇸「なんで俺だけ!?」
🇨🇳「日本、今日は朝食食べたアル?」
🇯🇵「食べました」
🇬🇧「何を?」
🇯🇵「トーストと卵です」
🇬🇧「……」
🇬🇧「よし」
🇯🇵「なんですかその反応」
🇮🇹「ちゃんと食べてえらいんねー!」
🇯🇵「子供じゃないんですから……」
🇫🇷「でも昨日までパン一枚だったんでしょう?」
🇯🇵「……」
🇺🇸「図星だな」
🇯🇵「……」
🇨🇳「日本、今日は俺が昼飯も確認するアル」
🇯🇵「え?」
🇩🇪「私も確認する」
🇯🇵「え?」
🇮🇹「ioも見るんね!」
🇯🇵「え?」
🇫🇷「僕も一応見ておこうかな」
🇯🇵「ちょっと待ってください」
🇰🇷「……僕も」
🇯🇵「韓国さんまで!?」
🇺🇸「じゃあ俺も」
🇯🇵「アメリカさんは何のためですか?」
🇺🇸「全員やってるから」
🇯🇵「理由になってません!」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさんは?」
🇬🇧「当然、確認します」
🇯🇵「ですよね……」
🇺🇸「おい日本」
🇯🇵「はい?」
🇺🇸「お前、昨日一日で何人の兄貴を増やしたんだ?」
🇯🇵「知りませんよ!」
午前8時10分。
日本が席につく。
カタカタカタ……
🇯🇵「さて、今日も仕事を――」
ガシッ。
🇬🇧「待ってください」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「朝食を食べたばかりでしょう」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「少し休んでからにしてください」
🇯🇵「いや、もう10分経ってますよ?」
🇬🇧「10分しか経っていません」
🇯🇵「十分だと思いますが……」
🇩🇪「日本」
🇯🇵「はい?」
🇩🇪「今日は仕事を詰め込みすぎるな」
🇯🇵「はい」
🇨🇳「昼休みもちゃんと休むアル」
🇯🇵「はい」
🇫🇷「午後も休憩を取ってね」
🇯🇵「はい」
🇮🇹「疲れたら言うんね!」
🇯🇵「はい」
🇰🇷「……無理したら駄目」
🇯🇵「はい……」
🇺🇸「あと定時な」
🇯🇵「分かっています」
🇬🇧「本当に?」
🇯🇵「本当です」
🇬🇧「……」
🇯🇵「なんですか?」
🇬🇧「信用していいのか迷っています」
🇯🇵「信用してくださいよ……」
☀「日本」
ガチャ。
🇯🇵「兄さん」
☀「今日はどうだ?」
🇯🇵「元気ですよ」
☀「朝食は?」
🇯🇵「食べました」
☀「何を?」
🇯🇵「トーストと卵です」
☀「……よし」
🇺🇸「また確認した」
🇨🇳「兄さんも完全に保護者アル」
☀「当然だ」
🇯🇵「兄さんまで……」
☀「昼は弁当を持ってきた」
🇯🇵「ありがとうございます」
☀「今日は少し多めだ」
🇯🇵「……多め?」
☀「昨日、全部食べただろう」
🇯🇵「はい」
☀「なら問題ない」
🇯🇵「……」
🇺🇸「日本」
🇯🇵「はい?」
🇺🇸「お前、完全に飼育されてない?」
🇯🇵「されてません!」
午前10時。
カタカタカタ……
🇯🇵「……」
カタカタカタ……
🇯🇵「……」
カタカタカタ……
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「休憩、とりませんか?」
🇯🇵「まだ10時ですよ?」
🇬🇧「昨日、10時からずっと働いていたでしょう」
🇮🇹「そーなんね!日本働きすぎなんね!おやつタイムにするんね!」
🇯🇵「今日はまだ2時間です」
🇬🇧「だから?」
🇯🇵「……」
🇬🇧「紅茶を淹れました」
🇯🇵「……」
🇯🇵「いただきます」
🇬🇧「素直でよろしい」
🇺🇸「なんか母親みたいになってない?」
🇬🇧「アメリカ」
🇺🇸「はい」
🇬🇧「黙ってください」
🇺🇸「はい」
🇫🇷「日本くん、砂糖は?」
🇯🇵「一つで」
🇫🇷「はい」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇫🇷「どういたしまして」
🇮🇹「僕、お菓子持ってきたんね!」
🇯🇵「お菓子?」
🇮🇹「クッキー!」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇮🇹「日本が食べるなら僕も嬉しいんね!」
🇨🇳「じゃあ我も」
🇯🇵「何ですか?」
🇨🇳「これ」
🇯🇵「……果物?」
🇨🇳「朝切ってきたアル」
🇯🇵「わざわざですか?」
🇨🇳「日本がちゃんと食べるか心配アル」
🇯🇵「……」
🇺🇸「じゃあ俺も!」
🇯🇵「アメリカさんまで?」
🇺🇸「ハンバーガー!」
🇯🇵「エッ……」
🇬🇧「それは却下です」
🇺🇸「なんで!?」
🇬🇧「栄養が偏ります」
🇩🇪「ハンバーガーってアメリカではお菓子になるのか……」
🇺🇸「じゃあ何ならいいんだよ!」
🇬🇧「果物」
🇨🇳「我の勝ちアル笑」
🇺🇸「くそっ!」
🇯🇵「皆さん……」
日本が周囲を見る。
机の上には。
紅茶。
クッキー。
果物。
そして弁当。
🇯🇵「……僕、そんなに心配されてます?」
全員「「「「「「「「はい/うん/Yes!!」」」」」」」」
🇯🇵「即答!?」
昼休み。
🇯🇵「いただきます」
弁当を開く。
🇯🇵「……」
🇯🇵「多いですね」
☀「しっかり食べろ」
🇯🇵「はい」
🇬🇧「野菜もありますね」
🇯🇵「はい」
🇩🇪「肉もある」
🇯🇵「はい」
🇮🇹「パスタァは?」
🇯🇵「弁当にパスタは入ってませんよ」
🇮🇹「残念なんね……」
🇮🇹「あとパスタじゃなくてパスタァなんね……」
🇫🇷「デザートもあるよ」
🇯🇵「え?」
🇫🇷「はいこれクリームブリュレ」
🇯🇵「え、ありがとうございます」
🇰🇷「……これ」
🇯🇵「何ですか?」
🇰🇷「飲み物」
🇯🇵「ありがとうございます」
🇨🇳「果物も食べるアル」
🇯🇵「はい」
🇺🇸「食後にこれ」
🇯🇵「……何ですか?」
🇺🇸「小さいアイス」
🇬🇧「却下」
🇺🇸「なんでだよ!」
🇬🇧「昼食後すぐは駄目です」
🇬🇧「日本さんが身体を冷やしてしまいます」
🇯🇵「……」
🇯🇵「皆さん」
全員「?」
🇯🇵「僕のこと、好きすぎません?」
沈黙。
🇺🇸「……」
🇨🇳「……」
🇫🇷「……」
🇮🇹「……」
🇰🇷「……」
🇩🇪「……」
🇬🇧「……」
☀「……」
🇯🇵「?」
☀「日本今更か?」
🇺🇸「……まあ」
🇺🇸「好きだけど?」
🇯🇵「え」
🇨🇳「俺も好きアル」
🇯🇵「えっ」
🇫🇷「もちろん好きだよ」
🇯🇵「ちょっと待ってください」
🇮🇹「ioも日本大好きなんね!」
🇯🇵「ええ!?」
🇰🇷「……好き」
🇯🇵「韓国さんまで……」
🇩🇪「……大切に思っている」
🇯🇵「ドイツさん……」
☀「私もだ」
🇯🇵「兄さん……」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさんは?」
🇬🇧「……」
🇬🇧「言わせるんですか?」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「……好きですよ」
🇯🇵「……」
日本の顔が少し赤くなる。
🇯🇵「……ありがとうございます」
☀「日本」
🇯🇵「はい?」
☀「だから言っただろう」
🇯🇵「何をですか?」
☀「心配してくれる人が増えたと」
🇯🇵「……」
☀「お前は一人で抱え込みすぎる」
🇯🇵「……はい」
☀「だから皆で見ていればいい」
🇯🇵「皆さん……」
🇺🇸「任せろ!」
🇨🇳「任せるアル!」
🇫🇷「任せて」
🇮🇹「任せるんね!」
🇰🇷「……うん」
🇩🇪「当然だ」
🇬🇧「……私も」
🇯🇵「……」
日本が笑う。
🇯🇵「じゃあ……」
🇯🇵「これからもよろしくお願いします」
全員「「「「「もちろん」」」」」
午後3時。
カタカタカタ……
🇯🇵「……」
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「休憩」
🇯🇵「今日はもう休憩しましたよ?」
🇬🇧「午後の分です」
🇯🇵「……」
🇩🇪「休め」
🇯🇵「ドイツさんまで……」
🇯🇵「ならドイツさんも一緒に休んでください」
🇩🇪「まだ仕事g((」
🇮🇹「ドイツ〜!!休むんね!!」
🇨🇳「休むアル」
🇫🇷「休憩しよう」
🇮🇹「お菓子あるんね!」
🇺🇸「ゲームしようぜ!」
🇰🇷「……休もう」
🇯🇵「……」
🇯🇵「皆さん、仕事は?」
全員「「「「「「「「日本が休むまでやらない」」」」」」」」
🇯🇵「なんで!?」
午後4時。
🇯🇵「……もうすぐ定時ですね」
🇺🇸「よし!」
🇨🇳「今日は定時アル!」
🇩🇪「当然だ」
🇯🇵「皆さん、そんなに帰りたいんですか?」
🇺🇸「違う」
🇯🇵「?」
🇺🇸「お前を定時に帰らせたい」
🇯🇵「……」
🇫🇷「今日は皆で夕食に行こうか」
🇮🇹「賛成なんね!」
🇰🇷「……行く」
🇨🇳「日本も来るアル」
🇯🇵「僕もですか?」
全員「当たり前」
🇯🇵「……」
🇬🇧「日本さん」
🇯🇵「はい?」
🇬🇧「今日は何が食べたいですか?」
🇯🇵「え?」
🇬🇧「貴方の好きなものを食べましょう」
🇫🇷「ブリカスの料理だけは辞めときなね〜」
🇯🇵「……」
🇯🇵「なんでもいいですよ」
全員「「「「駄目」」」」
🇯🇵「!?」
🇩🇪「今日は日本が決めろ」
🇨🇳「そうアル」
🇺🇸「お前が食いたいもの食えよ」
🇫🇷「僕たちは合わせるよ」
🇮🇹「なんでもいいんね!」
🇰🇷「……日本が食べたいもの」
🇯🇵「……」
日本は少し考える。
🇯🇵「……じゃあ」
🇯🇵「みんなで鍋とか」
全員「「「いいね!」」」
🇯🇵「そんなに嬉しいですか?」
🇺🇸「嬉しいに決まってるだろ!」
🇨🇳「日本と一緒に食べるアル!」
🇮🇹「鍋なんねー!」
🇫🇷「楽しみだね」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさん?」
🇬🇧「いえ」
🇬🇧「……貴方が楽しそうなので」
🇯🇵「?」
🇬🇧「それでいいんです」
午後5時。
🇯🇵「では、帰りましょうか」
全員「おう!」
🇯🇵「……あれ?」
🇯🇵「なんで皆さん全員ついてくるんです?」
🇺🇸「夕食行くから」
🇯🇵「いや、そうじゃなくて」
🇨🇳「日本一人で帰すのは心配アル」
🇩🇪「同感だ」
🇫🇷「最近物騒だからね」
🇮🇹「みんなで帰った方が楽しいんね!」
🇰🇷「……一緒がいい」
🇬🇧「……」
🇯🇵「イギリスさんも?」
🇬🇧「……はい」
☀「私も行こう」
🇯🇵「兄さんまで!?」
🇺🇸「兄貴まで来るのかよ!」
☀「家族だからな」
🇯🇵「……」
日本が少し困ったように笑う。
🇯🇵「……本当に皆さん、僕のこと好きですね」
🇺🇸「今さら気づいたのか?」
🇨🇳「遅いアル」
🇫🇷「かなり遅いね」
🇮🇹「日本は鈍感なんね!」
🇰🇷「……うん」
🇩🇪「否定できない」
🇬🇧「……まったくです」
🇯🇵「そこまで言います?」
☀「だが」
🇯🇵「はい?」
☀「それでいい」
🇯🇵「……」
☀「自分が大切にされていることくらい、覚えておけ」
🇯🇵「……はい」
日本が笑う。
🇯🇵「じゃあ、今日はみんなで帰りましょう」
全員「「「「「「「うん!」」」」」」」
その日。
日本は一人で帰ることができなかった。
というより。
誰も、日本を一人で帰らせる気がなかった。
――第6話・完。
お待たせしてしまいすみません。一瞬で♡が100超えて嬉しかったです。それと、フォローをしてくださった方、♡をつけてくださった方、コメントをくださった方ほんっとうにありがとうございます。これからもコメントと♡待っています。
なるべく早く物語を出すようには善処しますが、しばらく低浮上になる確率も高いので、そこのところご理解いただければと思います。
それでは
コメント
1件
ああ、もうこの回、本当に温かかったです……! 日本くんがみんなから“好き”ってストレートに言われて照れてるシーン、こっちまで顔がほころびました。イギリスさんに「言わせるんですか?」って言わせるところ、ツボです。あと、日本が「僕のこと好きすぎません?」って聞いたら全員が即答で肯定するところ、たまらないですね。一人で頑張りすぎる子をみんなで支えるって、こういうことなんだなってじんわりしました。素敵なエピソードをありがとうございます!
#日本
やる気行方不明(仮)
851
廃棄米
2,033