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#読み切り
ruruha
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翠琉
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あなたはこれに優しくすることにしました。
そっと頭を撫でようと手を頭の上に上げます。
これは咄嗟に頭を庇うような姿勢になりました。
あなたは構わずこれの頭を撫でました。
少し傷んだ黒髪。少しチクチクとしていますが、動物を撫でている感覚に少し頬が綻ぶでしょう。
それは赤い瞳をあなたに向け、どうしてこんなことを、と目で訴えかけています。
あなたはそれを無視して無言で撫でます。
やがて撫でられるのに慣れたのでしょう。
これは目を伏せたままされるがままになりました。
その時、扉が開きます。
「やぁ、君が『これ』の知り合い?」
黒い髪を後ろで一つに束ねた、赤い瞳の美青年が話しかけてきます。
中華風の服装のこれとは違い、白いパリッとしたワイシャツに黒いパンツ、同じく黒いベストとネクタイの不気味な男です。
あなたが警戒していると、その男は無遠慮にあなたの隣に来ると、これをビンタしました。
バチンッと乾いた音が部屋に響きます。
ズレた黒い手袋をなおすような動きをしている男にあなたは何か言おうとするかもしれません。ですが、その前に男は笑ってあなたにこう言います。
「『これ』は捨てられたんです。
あなただって、アイコンも背景も変わったこと知っているでしょう。
『これ』の存在なんてきっともうすぐ忘れられるんですよ。」
それだけ言うと、さっさと部屋から出て行ってしまいました。
これは腫れた頬を押さえたまま、俯いています。
泣いているのでしょうか。肩を震わせたままそこにいます。
これは最低の生き物です。
あなた達はこれに何をしても許されます。
どうぞ、後悔のないように。
コメント
5件
怪我の手当してあげたいッッ!
と、とりあえず誘拐……??
え?えっと…謝って慰める?かな…