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#読み切り
ruruha
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翠琉
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あなたはこれを治療し、慰めました。
あなたがこれに手を広げると、怯えながらも抱きついてきます。
子供体温というのでしょうか。36.8℃くらいの温かなものに包まれます。
髪の毛は相変わらずきしんでいます。
おずおずと覗く赤い瞳に微笑みかけると、これは照れたような笑みを浮かべあなたに微笑み返します。
安らかな時間が過ぎます。
あなたはこれを誘拐しようと考えます。
こんなところにいては、また誰かに傷つけられるかもしれません。
あなたはこれの手を引き、扉から外に出ようとします。
そのとき、黒い髪に赤い目の男がズカズカと部屋に入ってきました。
男は昨日の男と同じような服装をしていますが、明らかに別人です。
十字の瞳、赤のストライプのシルクハットを被り、赤い宝石のイヤリングをしています。
「やぁ、人狼が現れそうな真っ赤な月夜の晩ですね!
初めまして、私は……あぁ、名乗る必要は無いですね。
どうぞ、よろしく。」
あなたの手を掴みブンブンと握手をします。
声には何処かノイズのようなものが走っており、本能的に恐怖を感じます。
その男はあなたが連れ出そうとしたこれに視線を移し
「『これ』を出すつもりですか?
やめておいた方がいい、『これ』は最低の生き物です。
それに、ここから逃げるなんてとても危ない。」
何処か芝居がかった様にあなたは眉を顰めるでしょう。
そんなあなたにニッコリと微笑み、
「そんなものに構わずもっと楽しいことをしましょう。
私は認められた存在なので、きっとお客様を楽しませることができます。
あの子みたいに」
さぁさぁ、と迫る男にたじろぐあなた。
ふとこれを見ると、これは少し目を潤ませじっと耐えています。手はきつく握りしめられており、爪がくい込んで少し血が滲んでいます。
これは最低な生き物です。
あなた達はこれに何をしても許されます。
どうぞ、これに××を。
悔いの無い選択を。
コメント
3件
え〜…赤い瞳の子を守る?とか…

う〜ん最低な生き物か……とりあえずどうしてか誰かに聞きたいな… こういうの好きです!これについてもっと知りたいです
読ませていただきました…第3話、とても印象的でした。 「これ」に対して優しい温もりを感じさせながら、最後に「最低な生き物」という冷たい言葉が突き刺さる。そのギャップにゾクッとしました。赤い瞳の子が必死に耐えている姿も切ないですね。あの十字の瞳の男の登場も不穏で、先がすごく気になります。引き込まれる空気感でした🍀